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大学受験 数学の勉強法part4 ~初学者から難関私大・国公立・東大まで~

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 こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校のMySTEP(マイステップ)です!

今回は高校数学の勉強法(part4)についてお伝えします!

前回の記事はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

前回までの記事では、ステップ1の学習法と注意点、そして、ステップ1の知識(基礎例題)を組み合わせて、ステップ2(重要例題)を解くプロセスを青チャートを用いて紹介しました!

 

今回は、

ステップ1レベルの基礎問題精講の知識を結集させ、

ステップ2レベルの標準問題精講の問題を解く例を紹介します!

 

基礎問題精講から選んだ例5、例6、例7を組み合わせて、

標準問題精講の例8を解くという流れになります。実際にテキストを見ながら読んでみてください!

 

【キーワードを意識したステップ1の問題演習方法】

例5基礎問題精講数学Ⅱ 13
不等式の証明 (3)(ⅰ)(ⅱ)

問題

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解説

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キーワードは「右辺が数字の不等式の証明=相加平均・相乗平均」です。

不等式の証明は非常にパターンが多くてマスターするのが大変です。

しかし、証明すべき不等式の形に注目すると、手順が少しずつ明らかになります。

青チャートの場合は「指針」でしたが、

基礎問題精講では「精講」という部分にキーワードが書かれています。

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「精講」の部分をしっかりと読み込んで、あらゆるパターンの不等式の証明にも対応できるようにしましょう。

余談ですが、そもそも相加平均というのは私たちが普段使っている平均と何も変わりません。

データを全て足して、その値をデータの個数で割れば相加平均は求められます。

一方で相乗平均はなかなか理解しづらいですよね。

データの個数が2個の場合はそれらを掛けてルートをつけたものが相乗平均になります。

では、データが3個の場合はどうなるでしょうか?

答えは「3つのデータを掛けて3乗根をつける」です。

同様に4つのデータの相乗平均でしたら「4つのデータを掛けて4乗根をつける」ことで相乗平均は計算できます。

日常生活ではあまり使いませんが、例えば経済の成長率や投資の現場ではよく使われるツールの1つです。

「平均」といっても足して割るだけではないので注意しましょう。

 

例6 基礎問題精講数学Ⅱ 58 
直線の傾きとtangent 例題

 

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今度は三角関数になります。

tangentがカギになる問題ですね。

単位円上に点をとったときに、sin はy座標を,cos はx座標を、そしてtanは原点からの傾きを表します。

例6のキーワードはずばり、

「直線の傾き=タンジェントです。

問題で、①直線の傾き,②その直線のx軸とのなす角、が登場した場合はかなり高い確率でtan の出番になります。

そもそも、直線の傾きは1つ前の単元、図形と方程式で詳しく習うのですが、このtangentと直線の傾きをからめた問題は本当によく出題されます。

授業中も、「ここで使うのかぁ(悔)」という嘆き声を多くの生徒から聞きました。

またタンジェントが直線の傾きを表している」という知識は数学Ⅰの三角比でも実は習っています。

一度、度数法で習い、さらに弧度法でも習うため、いかにも大事そうですよね。

模試などで後悔しないためにも是非覚えておいてください!

tangentと直線の傾きは大事な関係にあります!

例6では二直線のなす角をθとしてtanθの値を求めています。

tangent の加法定理を用いて計算を行っているので確認しておきましょう。

もう1つ大事なキーワードは「2直線のなす角=tangentの加法定理」です。

「直線の傾き=tangent」は数学Ⅰの範囲のキーワードなので、数学Ⅱまで学習した方は加法定理のキーワードも覚えておきましょう!

 

例7基礎問題精講数学Ⅱ 85
接線(Ⅰ) 例題

 

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今度は微分になります。

高校数学の一番の難所といってもいいでしょう。

そもそも微分とは何を求めるためにあるものでしょうか?

ざっくりいうとそれは「接線の傾きを求める」ためにあるものです。

そこから少し派生してグラフの増減、さらには概形までを求めることができます。

微分を習う前は2次関数までしかグラフをかくことができませんが、微分を習うことで3次関数、さらには4次関数のグラフをかけるようになります。

そこで今回のキーワードは

微分=接線の傾き」です。

ちなみに積分を用いると様々な図形の面積を求められるようになります。

積分=面積」というキーワードも覚えておきましょう。

解説にもかいてありますが、微分の使い方は以下のようになります。

グラフの接線の傾きを求めたい
→グラフの関数を微分する
→接点におけるx座標を微分した式に代入する 

という流れで目当ての傾きを導くことができるわけです。

数学Ⅱの微分は計算自体はそこまで複雑ではありませんので、練習すればみなさんできるようになると思います。

理系で数学Ⅲまで学習することを考えている人は要注意です!

数学Ⅲの微分は計算自体がものすごく時間のかかる作業になります。

数学Ⅱの微分をマスターしても、それが高校数学のゴールではないので気を付けてください。

 

【ステップ1のキーワードを使用したステップ2の問題演習方法】

それではステップ1の例5、例6、例7で学んだ知識(キーワード)を組み合わせて、ステップ2教材の標準問題精講から抜き出した例8を解いてみましょう。

例8 標準問題精講数学Ⅱ 98
2接線のなす角(1)(2) 例題+解説

 

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(1)

問題文読んでみますといきなり接線がでてきていますね。

さっそくステップ1の例7で学んだ知識を使いましょう。微分した式に接点のx座標を代入したら接線の傾きが求まりました。

今回は接線の傾きが、

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さらに

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を通るので、そこから接線の方程式を求めることができます。

次にQの座標を求めます。

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二式を連立することでQの座標を求められます。

3次式の因数分解には数学Ⅱの1章で学習する因数定理を使っています。

まだ習っていない方はそちらも確認しておいてください。

そして、Qにおける接線の傾きが問題になっているので再びステップ1の例7で学んだ知識を使いmの接線の傾きを計算しています。

 

 次は、2直線のなす角をθとしているので、ステップ1で学んだ例6のキーワードを思い出してください。

「2直線のなす角=tangentの加法定理」でしたね。

直線と直線mの傾きがでているので、tangentの加法定理を用いてを求めることができます。

これが(1)の答えです。

 

(2)

θは鋭角なのでθが最大になるときにtanθの値も最大になるはずです。

なので「θが最大になる=tanθが最大になる」と問題文を読みかえて(1)の結果を使いましょう。

 

ステップ1の例5で学んだ知識を用いて、tanθの最大値を求めていきます。

ここでみなさんに知っておいてほしいことは、相加平均相乗平均の関係は不等式の証明以外にも使い道があるということです。

今回の問のように最大値・最小値を求める時にも使うことができる、非常に頼もしいパートナーなのです。

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は(1)の答えの分母・分子をで割るために必要な確認です。

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より、相加平均相乗平均の関係を使えます。

ただしそのまま使うのではなく逆数を取り、

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という関係をここでは使っています。

相加平均相乗平均の関係を使うことでtanθの最大値を使うことができました。

 

ここまでで、tanθの最大値は求まりました。

問題ではその最大値を取るときのaの値も求めるようにいっているので、相加平均相乗平均の関係を使ったときの等号成立条件を用いてaの値を求めています。

例8の一番難しい点はなんといっても相加平均相乗平均の関係をそのままの形で使わないところでしょう。

逆数を取って使うなんて発想いきなりは思いつかないですよね。

ステップ2の段階でこういった予想外の発想を用いる問題に触れることで、似た問題がでてきたときに解けるようになるといいですね。

 

【解ける人の思考回路プロセス】

それでは数学ができる人はどのようなプロセスでステップ1の知識を組み合わせてステップ2の問題に取り組んでいるのでしょうか?

一言でいうと、数学が得意な人は「問題を区切る」ということを自然と行っています。一見、長い問題でも短くいくつかの部分に分けていけば、それぞれの部分はステップ1の知識である場合が多いのです。

ステップ2のレベルになかなか対応できない人は問題を全体的に見すぎてしまって、何から手をつければよいか分からないという状況に陥ってしまいます。

国語の文法を思い出してください。

中学1年生の最初の文法で文節に分ける、あるいは単語に分けることを学習します。

なぜ文節・単語に分けるかというと日本文の構成を詳しく知るためです。

数学もまさにこれなんです!

難しい、長い問題文こそ細かく区切っていきます。

例8でみると

「接線」という言葉に反応して「微分」という発想に至り、

「2直線のなす角」という言葉に反応して「tangentの加法定理を用いる」

という感じです。

問題は難しくなればなるほど、解くために複数の単元を必要とします。

問題を分け、問題文の言葉1つ1つに反応して、どの単元のどの知識(キーワード)を使えばよいのか自分で判断できるようになりましょう!

それともう1つ。

数学ができる人は、まず手を止めません。

数学において一番やってはいけないのは固まることです。

受験の会場で前の人の手が止まっていたらみなさんほっとしませんか?

数学は考えて解く科目であり、他の科目と比べて試験時間内に書く量がかなり多いという特徴があります。

どのキーワードを使ってよいのか分からないときは片っ端から可能性を全て試していきましょう。

「日頃から手を動かすことを意識しておく」と、少しずつ無駄な思考や鉛筆を動かす時間が減り、答えまでの到達時間がかなり短くなるはずです。

 

以上!

基礎問題精講と標準問題精講を用い、ステップ1・2の演習方法を紹介しました!

 

次回は、大学受験 数学の勉強法part5として

ステップ3の勉強法を紹介します!

お楽しみに!

 

大学受験 数学の勉強法part5はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

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大学受験 数学の勉強法part3 ~初学者から難関私大・国公立・東大まで~

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校のMySTEP(マイステップ)です!

今回は高校数学の勉強法(part3)についてお伝えします!

前回の記事はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

前回までの記事ではステップ1の学習法と注意点をお伝えしました。

学習法のポイントは問題文のキーワードと解法を結び付けておくことでした!

今回は実際に青チャートを使用し、キーワードを意識したステップ1の演習方法、そして、ステップ2へのつなげ方を紹介します!

【キーワードを意識したステップ1の問題演習方法】

青チャートを使用して説明します!

それでは早速第一問!

例1
青チャート数学Ⅰ基本例題59例題+解説

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二次関数の問題ですね。定義域が与えられた最大値・最小値の問題です。

みなさんは解けますか?

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 さて、先ほど紹介したキーワードを意識した学習に注目しましょう。

例題は二次関数の最大・最小問題だということが分かります。

キーワードの1つに「二次関数の最大・最小=平方完成」があります。

問題をみて、まずしなければならないことが平方完成になります。

これをしないと何も始まりません。

しかし、ただの最大・最小問題ではありません。

今回は定義域が問題で与えられていますね。

定義域が与えられた二次関数の最大・最小問題のため使うべきキーワード

「定義域がある二次関数の最大・最小=軸と定義域の端の値に注目」です。

解き方を1つ1つ細かく覚えるのではなく、キーワードを思い出すことで解き方をその都度再現していく、という流れを全ての単元で行えるようになるといいですね。

青チャートではこのキーワードが例題の下にある指針の部分にバッチリ書いてあるのでそこも必ず読むようにしましょう。

 

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次の問題をみてみましょう。

例2
青チャート数学Ⅰ基本例題101例題+解説

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三角比の問題です。

今回は sin、cos、tan のうち1つが与えられて残りの三角比を求めよ、という問題ですね。

大事な相互関係が3つあります。

それを理解したうえで問題に取り組みましょう。
ちなみにこの相互関係がなぜ成り立つのかという疑問を持つことも大事なことです。

他の記事でも申し上げた通り、公式の導出過程を知ることは非常に大事です。

相互関係の証明も青チャートにはバッチリ書いてあります。参考に載せておきますね

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それではここでのキーワードを確認しておきましょう。

大事なのは3つのうちどの相互関係をどの順番で使うのかということです。

キーワードを2つ下に書きますね。

「sinθが分かっている=相互関係②でcosθを求め、相互関係③でtanθを求める」
「tanθが分かっている=相互関係③でcosθを求め、相互関係①でsinθを求める」

キーワードの中には公式を使う順番が含まれるものがあります。

このようなキーワードは覚えていなければ、時間がかかってしまう場合があり、最悪問題を解けない状態に陥ってしまいます。

この2つのキーワードも青チャートの指針のページに書かれていますので、必ずチェックしておいて下さい。

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最後の例です。

例3
青チャート数学Ⅰ基本例題104例題+解説

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ラストは三角方程式の問題です。三角方程式がでてきたらまず何をしますか?
みなさん、考えてみて下さい。

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今回使うべきキーワードは「三角方程式=単位円」です。

単位円とは半径が1の円を指しますがこの単位円を使うことで三角方程式を解くことができます。

そして、この単位円のすごいところは一般に、数学Ⅰでは角度が180°までの場合しか角度を考えないのですが、数学Ⅱで角度が360°まで拡張された場合でも使える点です。

初めはもちろん紙の上で単位円をかいて考えますが、慣れてくると頭の中でその作業ができるようになると思います。

特に理系の方は三角方程式がパッと解けないと大変な時間ロスになります。

度数法、弧度法関係なく5秒以内に解けるように繰り返し演習して慣れてください。

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例1から例3で紹介した例はあくまで一例です。

キーワードは他にもたくさんあるので、教材をしっかりと読みこんで、知識を増やしていってください。

 

【ステップ1のキーワードを使用したステップ2の問題演習方法】

ステップ2ではステップ1で覚えた知識を組み合わせて、問題を解いていきます。
さっそくですが青チャートの重要例題をみてみましょう。

【ステップ2の問題例】

例4
青チャート数学Ⅰ重要例題110例題

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難しそうな問題ですね。
ステップ2でも新しく覚えるべきキーワードがいくつかあります。
その中の1つをまず紹介します。

それは「複数の三角比=1種類にそろえる」です。

この問題では、sinθとcosθの両方が入っているのでそれをどちらか1種類の三角比のみを使って表したいです。

ではこの問題をステップ1の例1、例2、例3の知識を使って解いていきます。

ステップ1の例2では三角比の相互関係を学習しました。

相互関係②に  

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がありました。この式の

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を右辺に移項すると、

 

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これで「複数の三角比=1種類にそろえる」というキーワードを消費できたことになります。

そのあと、

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とおくことで、式は

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とさらに変形できます。

この問題では

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なので 

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とtの変域も求まります。

問題を整理すると、

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の最大値・最小値を求めればよいことになります。

 

ステップ1の例1で学習したキーワードを使いましょう。

キーワードは「定義域がある二次関数の最大・最小=軸と定義域の端の値に注目」でした。

平方完成して軸を求めます。

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軸は

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と求まりました。上に凸の2次関数なので、

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を取ります。

問題ではさらに、そのときのθも求めなければならないので、

ここでステップ1の例3で学習した考え方、キーワードを使います。

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とおいていたので、

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とは

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と同義です。

ステップ1の例3のキーワードは「三角方程式=単位円」でしたね。

さっそく単位円をかいて、θの値を出してみてください。

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となります。

答えをまとめますと、

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となります。

ここではステップ1の知識を用いてステップ2の問題を解いてみました。

このように「基本的な知識の組み合わせで解く応用問題がある」ということを覚えておいてください。

ステップ1をおろそかにしてしまうとステップ2で必ずつまずいてしまいます。

そうならないためにも、ステップ1の知識は確実に定着させておいてください。

ステップ1のキーワードを組み合せることでステップ2の問題にも取り組めるようになるのです!

 

さて、ここまでは青チャートを用いてステップ1の知識(基礎例題)を組み合わせて、ステップ2(重要例題)を解くプロセスをみてきました。

 

次回は、大学受験 数学の勉強法part4として

ステップ1レベルの基礎問題精講の知識を結集させ、

ステップ2レベルの標準問題精講の問題を解く例を紹介します!

数学I・A 基礎問題精講 四訂増補版数学I・A標準問題精講 改訂増補版

お楽しみに!

 

大学受験 数学の勉強法part4はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

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大学受験 数学の勉強法part2 ~初学者から難関私大・国公立・東大まで~

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校のMySTEP(マイステップ)です!

 今回は高校数学の勉強法(part2)についてお伝えします!

 前回の記事はこちら

 mystep.hatenablog.jp

 

今回は前回に続き、

ステップ1の具体的な勉強法をお伝えします!  

 

【ステップ1とは】

このステップ1では「基本的な解法パターンの理解と暗記」を目標とします。

国語で古文を勉強するとき、文章を読む前に単語や文法を頭に入れますよね。

英語でも単語の暗記から勉強を始めます。

どの科目にも「学習を始める前にやらなければならないこと」、もっと言うと「これがなければ学習を始められないこと」が存在します。

数学におけるそのような基礎的な部分がこのステップ1です。

ステップ1のオススメ教材は教科書です。

なぜなら教科書には公式の導出過程が書かれており、かつ、基本的な内容のみで構成されているからです。

基礎問題精講もステップ1の教材としてオススメしてはいますが、数学が不得意な人が最初に手を出すべき教材ではありません。

実は、このステップ1の中にもレベルが2段階あり、教科書・青チャート・基礎問題精講で説明すると、

 

レベル1

教科書例題

青チャ基本例題(コンパス1~2)

 

レベル2

教科書章末

青チャ基本例題(コンパス3)

基礎問題精講

 

となっており、基礎問題精講はステップ1のレベル2に相当します。

数学が得意で、教科書レベルは解ける!という人以外は、いきなり基礎問題精講からスタートするのではなく、教科書例題⇒基礎問題精講で学習しましょう!

 

ここで

教科書を使用する際の注意点

を2つお伝えしておきます。

注意点
①教科書自体にレベルが存在する
②試験範囲=受験範囲ではない

 

①教科書自体にレベルが存在する

通常、出版社は教科書を3つ~4つのレベルに分けて出版します。

数学の教科書でメジャーな数研出版の教科書においても、

「数学」「高等学校数学」「新編数学」の3つが存在し、難易度は、

「数学」>「高等学校数学」>「新編数学」となっています。

自分の使っている教科書のレベルに注意して取り組みましょう!

 

②試験範囲=受験範囲ではない

学校の定期テストなどでは「この部分は試験範囲から除きます」と教科書の中でやらない部分が存在します。

しかし、学校でやらなくても受験では当然出題範囲内です。

基礎の漏れがあってはいけません。

ステップ1において教科書を使用する場合は、教科書を隅々まで行わなければならないと認識してください。

それでは隅々までやるとはいったいどういうことなのでしょうか?
簡単に言うと「書いてある内容を理解している」、あるいは「書いてある内容を説明できる」という状態です。

教科書には公式の導出過程も書かれているので、「なぜこの公式は導かれるのだろう」と疑問に持ち知っておくことは難関大合格のためにも必要な思考となります。
ここまでできるようになればステップ1は無事クリアです。

 

【ステップ1の勉強法】

さて、本題の具体的な勉強法について!

教科書や青チャート、基礎問題精講を持っている方は、そちらを開きながら読んでみてください。


最初に例題部分を自力で読んでみてください。

一度読んだだけでは理解できないという方は理解できるようになるまで読みましょう!自分ではどうしても理解ができないという人は学校の先生や塾の先生に質問をしてください。

余談ですが、「教材を読む」という点で、数学や理科は他の文系科目と大きく違う点があります。

それは一度読んだだけではなかなか理解できないという点です。

同じ部分でも繰り返し読むことで少しずつ分かってくることがあります。

一度で理解できないからといって投げ出さずに、何度も何度も繰り返し理解できるまで読んでみましょう。

 

次に例題の下に問題が載っているはずです。

教科書でしたら練習やたしかめ、青チャートでしたら練習、基礎問題精講の場合は演習問題という名前です。

その問題にチャレンジしてみて下さい。

基本的には何も見ないで解くのが望ましいですが、どうしてもやり方が分からないという場合には最初に読んだ例題を参照しながら解き進めてみましょう。

その際、例題通りの記述の仕方を意識しましょう。

例題は問題自体にももちろん価値があるのですが、それ以上に解答・解説の部分に価値が秘められています。

最適な問題の解法がそこには書かれているはずですので、問題を解く際にもなるべく例題と同じ記述を心掛けるようにしましょう。

この「例題→問題」という流れを1セットとして、あとはこれを繰り返していきます。一日にここまでやろうという目標をもって、是非進めてみて下さい。

 

【ステップ1の注意点1】

実は、ただ例題を読んで理解し、解き進めていくだけではなかなか定着しません。

ステップ1では問題文中の「キーワード」と「解法」を結び付けておくことを意識してください。

 

例えば

二次関数で「最大・最小」とでてきたら「平方完成」
ベクトルで「 |a ⃗+tb ⃗| 」がでてきたらとりあえず「2乗」

という感じです。

 

このように問題文中の「キーワード」と「解法」を結び付けておくことで、何をすべきかの判断に迷わなくなります。

「キーワードを頭の中に入れておくこと」はステップ1だけでなく、そのあとのステップでも重要になってきますので、心掛けましょう。

※2020年度からの新テストでは「なぜその公式を使うのか」ということまで答えられる必要が今まで以上にあります。「キーワード」と「解法」を単純に結びつけるのではなく、理解してから暗記しておくようにしてください。

 

【ステップ1の注意点2】

ここで教科書を使用する際の注意点をもう1つ!それは、

教科書には単元のまとめなどはなく、ひたすら例題と問題が書いてあるだけなので、キーワードをつかむという目的達成のためのツールとして教科書では学びにくい。

ということです。

 

青チャートの場合は、例題と問題の間に「指針」が、基礎問題精講の場合は「ポイント」がそれぞれ書いてあるので、やはり市販の教材の方がキーワードを押さえる学習法という点では大きくリードしていることになります。

 

よって、おすすめは教科書を公式の導出過程なども理解しながら理解した後、例題の解法を暗記。その後に青チャート基本例題か基礎問題精講でキーワードと解法を結びつけながら解法暗記をしていく学習法です。

 

 

【ステップ1の注意点3】

問題は必ず紙の上で解きましょう!

例題を読む流れで問題もそのまま答えを読んで終わりにしてしまうという人がいますがそれでは本当に自分がその問題を理解しているか分かりません。

例題で読んだことが本当に頭の中で定着しているかどうか判断するためにも問題はペンを動かして実際に解くことをおすすめします。

また、仮に解いた問題が正解だったとしても、途中の解説は読むように心がけましょう。

参考書の解説はその問題に対する最適な解法になります。

自分の記述がそれと少しでもずれている場合にはしっかりと模範解説を読み、正しい記述を理解するとともに自分の記述ではどこがいけなかったのか、考えるようにしてみて下さい。

 

【ステップ1の注意点4】

復習は効率的に進めましましょう!

どんどん「例題→問題」と進めていくと、過去に学んだことを忘れてしまうのがどうしても怖いですよね。

これは勉強全般にいえることですが、人はやらないと忘れてしまうものです。しかし、復習に時間をかけすぎてしまうと今度は「例題→問題」のプロセスが止まってしまうことになります。

それでは効率的な復習の進め方とは何なのでしょうか?

「自分の苦手な単元、あるいは問題のパターンを知る」これを意識して下さい。

単元によって、あるいは単元の中のある問題で自分がなかなか理解できなかったものがあるはずです。その部分をチェックするなり、メモ書きするなりして把握しておきましょう。

復習はそこを重点的に演習してみて下さい。

一回で解けた問題(これを自分と相性のいい問題と呼びます)は何度も解かなくても頭の中に残っているものです。

自分と相性のいい問題に復習の時間を割くのは非常にもったいないといえます。

つまずいた問題、理解に時間がかかった問題にのみ復習の時間を与え、自分と相性のいい問題はひとまず置いておき、どんどん「例題→問題」を進めてみて下さい。

なぜ相性のいい問題に対して復習しなくてよいのかというと、一回で理解できたのだから仮に忘れたとしてもすぐに思い出せるからです。

相性のいい問題は忘れたところで思い出すのにそれ程時間は取られません。

逆に間違えた問題、理解に苦しんだ問題は一度忘れてしまうと思い出すのにかなりの時間がかかってしまいます。

問題と自分との相性を把握し、最小限の時間を復習に割くことでステップ1を駆け抜けましょう!

 

次回は大学受験 数学の勉強法part3として、

青チャートを使用したステップ1、ステップ2の演習方法を紹介します!

お楽しみに!

大学受験 数学の勉強法part3はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

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講師紹介 中央大学 文学部 富士原先生

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こんにちは!MySTEPです!

 今回は講師紹介第14弾!

中央大学文学部

富士原先生を紹介します!

 

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富士原先生

【プロフィール】

【出身地】東京都 

【出身大学・学部】中央大学文学部

【学生時代の部活】バスケットボール部(中学)、ダンス部(高校)、フットサルサークル(大学) 

【趣味】猫と戯れる 

【将来の夢】心理職に就く 

座右の銘】自分らしく!

 

富士原先生には受験生へのメッセージと、勉強法、出身大学についての紹介文を書いてもらいました!参考にしてみて下さい!

 

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【受験生へメッセージ】

 ~大学受験生へ~

私は、勉強がもともと好きな方だったのですが、集団塾に通ったことで嫌いになってしまいました。その理由は、自分の時間を拘束されて、勉強をさせられている感覚になるからです笑
このような経験から塾が嫌いだったので、大学受験をする上で塾には通わずに自分なりの勉強をする選択をしました。
とりあえずここで私の学生時代の塾嫌いの話はさておき、、、

大学受験時の不安についてですが、周りの友人は皆塾に通っていましたし、私の高校時代のクラスは選抜クラスだったこともあり、勉強への意欲が高い人が多かったです。
受験時期が近くなるにつれて、勉強時間は1日に10時間前後といった友人も結構いたと思います。それに比べて私は塾にも通っていない、勉強時間も少ないためもちろん不安はありました。不安と焦りから、自分自身も頑張って10時間を目指して勉強をしたことがあります。
でも、「量より質」、「周りと比べない」ことをモットーに自分のペースを維持することにしました。
つまり、1日10時間前後などのように勉強時間を目標にするよりも、今日は○○ページまでやる、英語であれば仮定法を習得するなどといった具体的な勉強内容の目標を立てることで勉強をするほうがいいと考えたのです。そのため、たとえ1日の勉強時間が周りと比べて少なくても、確かに知識は身についていると感じていました。
無理にたくさんのことをすぐに学ぼうとする必要はありません。周りと比べて不安になったり、焦りを感じてしまったりすることもあると思います。
しかし、「分からない・・・」が「分かった!!!」になる内容が少しずつ増えていくことで勉強が楽しくなる瞬間があります!自分自身のペースで頑張っていきましょう♪

【勉強法について】

 英語

英語で私が1番苦労したのは長文読解でした。日本語でさえ長文は苦手なのに、英語になってしまうと読むことに対して抵抗がとてもありました。
まず、単語と文法を身につけることから始めました。知っている単語が増えるにつれて内容を理解できるようになりました。また、最初からあまりにも長い文章だと集中力も持たず、読むことに飽きてしまっていたので短い文章から少しずつ解き進めることで慣れていきました。
私が大学受験時代使っていた主な参考書は、単語:DUO 3.0、長文:やっておきたい英語長文でした。
文法に関しては、高校の授業のときに使用していたテキスト(ブレイクスルー高校英語)で繰り返し読みました。
いくつもの参考書に手をつけるのではなく、自分に合った参考書を繰り返し読み、問題を解くことで知識が身についていくと思います。また、以前解けなかった問題が解けるようになることでモチベーションも上がります!
そのためにもはじめの一歩として、自分に合った参考書を見つけることは大事なことなので、本屋さんなどで実際に内容を見てみて自分に合ったものを見つけてください!

日本史

日本史に関しては、ひたすら問題集を解くことをお勧めします!また、模擬試験を受けてみたり、自分の行きたい大学の過去問を解くことも大事です。
なぜ、たくさんの問題を解くことをお勧めするのかというと、どのような内容を問われることが多いのか特徴が分かってくるからです。
例えば、1つ挙げるとすると、享保の改革寛政の改革天保の改革の三大改革をそれぞれ誰が行い、どのようなことをしたのかが正誤問題で頻出されていた記憶があります。あくまで、私個人の印象ですので皆さん自身でたくさん問題を解いて、何度か同じような問題が出ていたら、その部分を重点的に勉強し、ノートにまとめるなどをすることで入試試験出たら確実に点数になるはずです!

 

【学校紹介】

中央大学

中央大学、多摩キャンパス

大学の雰囲気
キャンパス内がとても広く、また周りは緑に囲まれていてのびのびと大学生活を送ることができます。私や私の周りの友人たちは、通学を登山と言っていました笑
文学部は最寄り駅(中央大学・明星大学)からすぐですが、他の学部は比較的歩くので余裕を持った通学をお勧めします。
私が大学に入ってみて驚いたのはサークル数の多さです!いわゆる新歓という時期には、様々なサークルの先輩たちがビラ配りをしたり、声をかけてくれたりします。ぜひ様々なサークルの新歓を体験してほしいです♪

入試問題の特徴
私自身が中央大学を受験した入試は、一般入試(科目:国語、英語、日本史)でした。
これら3科目の入試問題の特徴としては、いずれの科目も基本的な知識が身についていれば心配ないと思います。特に日本史は、基本的なことしか聞かれないのでとてもすらすら解いていたような気がします。

 

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 以上、富士原先生からのメッセージでした!

 

その他の先生紹介はこちら!

 

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 次回もお楽しみに!

大学受験 数学の勉強法part1 ~初学者から難関私大・国公立・東大まで~

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校のMySTEP(マイステップ)です!

 今回は

高校数学の勉強法(part1)

をお伝えします!

 

数学の勉強法のポイントは

「自分の目標・到達点を決めること」

「自分に合った正しい順序・やり方で学習すること」

ということです。

この順序(ステップ)が非常に重要です!

 

ステップの順番が逆になってしまったり、いきなりステップを飛ばして次の段階にいってしまうと、学習が定着しないだけでなく、費やした時間が丸ごと無駄になる可能性もあるので、この記事を参考にして、限られた時間の中で効率よく、学習を進めてみてください!

 

「自分の目標・到達点を決める」

まずは自分の目標・到達点を決めましょう。

目標・到達点に応じて使用する参考書が変わります。

参考書といっても教科書、学校テキスト、チャート式・・・たくさん存在します。数学の参考書は他教科と比べて答え・解説がとてもぶ厚いという特徴があります。それも難しい参考書になればなるだけ、どんどん解説のページが長くなります。最高レベルの参考書では別冊の解説の方が本冊の問題よりもページが多いこともよくあるのです。解説がどれだけ充実しているか、自分にとってどれだけ分かりやすいかという点も数学の参考書を選ぶ1つの基準になります。

「そんなに細かく決まってない」という生徒さんもいるかもしれませんが、目標で大丈夫です!

以下の簡単な質問に頭の中で答えてみてください。

Q1 あなたは文系 or 理系?

Q2 目標は日大レベル?MARCHレベル?早慶旧帝大レベル?東大・京大レベル?

なんとなくでも目標が決まったら次へ!

 

「自分に合った正しい順序・やり方で学習する」

次は、自分に合う正しい順序・やり方を確認しましょう!

数学の勉強は大きく分けてステップ1からステップ4まで分けることができます。

まずは各ステップの目的と使用する参考書を紹介します。

 

ステップ1

目的

「パターンを知り、形を覚える」

 使用教材

・教科書(例題・応用例題・問・演習問題・章末問題)

学校の問題集

4STEP (STEPA・STEPB)

改訂版教科書傍用4STEP数学1+A

・ADVANCE+(A問題・B問題)

アドバンスプラス 数学1+A

・PRIME(A問題・B問題)

Advanced Buddy PRIME数学1+A問題編

・体系数学(LevelA・LevelB)

体系問題集数学1 代数編―中高一貫教育をサポートする 中学1,2年生用

・青チャート(基本例題・基本問題)

チャート式基礎からの数学I+A

・基礎問題精講

 数学I・A 基礎問題精講 四訂増補版

いわゆる受験の基礎です。

このステップを飛ばす受験生はいません!

後で説明しますが、このステップ1で使用する参考書にも難易度や特徴に差があるため、状況に応じてテキスト選定や進め方を変えなければいけません! 

 

ステップ2

目的

「覚えた知識を使い、組み合わせて解く」

 使用教材

学校の問題集 

4STEP (発展問題・演習問題AB)

・ADVANCE(チェック&トライ)

・PRIME(演習問題・入試にチャレンジ)

・体系数学(LevelC・演習問題)

・青チャート(重要例題・重要問題・EXERSICE)

・1対1対応の演習

1対1対応の演習/数学1 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)

・標準問題精講

数学I・A標準問題精講 改訂増補版

プラチカ

理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 5)文系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B (河合塾シリーズ 入試精選問題集 4)

・スタンダード演習(A問題)

新数学スタンダード演習 2019年 04 月号 [雑誌]: 大学への数学 増刊

・数学重要問題集(A・B)

実戦数学重要問題集ー数学1・2・3・A・B(理系) 2019

・文系の数学 重要事項完全習得編(例・演習問題)

文系の数学 重要事項完全習得編 (河合塾シリーズ)

・やさしい理系数学

やさしい理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ)

 

覚えるだけで終わらないのが数学です。

ステップ1の知識を組み合わせて問題に取り組みましょう。

参考書選定の注意点はステップ1同様です。

 

ステップ3

目的

「どの単元の知識を使って解くか、自分で判断する」

 使用教材

・青チャート(総合演習)

・ハイレベル理系数学

ハイレベル理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ)

・スタンダード演習(B問題)

・数学重要問題集(C)

・文系の数学 実戦力向上編(例・演習問題)

 文系の数学 実戦力向上編 (河合塾シリーズ)

この段階までくると初手で何をしようかと悩むことが多いです。

今まで習得してきたキーワードを思い出しながら問題文に挑んでいきます。

 「キーワードを思い出す」ということは非常に重要なので後で詳しく説明します!

 

ステップ4(理系)

目的

「苦手分野を克服する」

使用教材

・ハッとめざめる確率

ハッとめざめる確率

・マスター・オブ・整数

マスター・オブ・整数―大学への数学

など。

苦手な単元のみを重点的に押さえます。

あるいは過去問などで傾向をみて、志望大学によって深い内容まで問われやすい分野のみに絞って別の問題集で演習します。

 

以上が各ステップの目的と使用教材です。

次に、志望校に対してどのステップまで学習をしなければならないのかを下の表で確認しましょう!

 

文系の場合

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〈グループD〉
(私立)日東駒専成成明学独國武

〈グループC〉
(私立)GMARCH関関同立(国立)静岡、信州、新潟、埼玉

〈グループB〉
(私立)上智(国公立)横浜国立、埼玉、千葉、広島、金沢、熊本、大阪市立、大阪府

〈グループA〉
(私立)早慶(国立)神戸、旧帝大→大阪、東北、名古屋、九州、北海道

〈グループS〉
(国立)一橋、旧帝大→東大、京大

 

理系の場合

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〈グループD〉
(私立)日東駒専成成明学独國武

〈グループC〉
(私立)GMARCH関関同立(国立)静岡、信州、新潟、埼玉、電気通信大

〈グループB〉
(私立)上智東京理科大(国公立)横浜国立、東京農工大、埼玉、千葉、広島、金沢、熊本、大阪市立、大阪府

〈グループA〉
(私立)早慶(国立)神戸、旧帝大→大阪、東北、名古屋、九州、北海道

〈グループS〉
(国立)東工大旧帝大→東大、京大

 

 参考書のステップ対応表にはステップ2とステップ3の間にステップ2.5(ステップ2~3)を設けました。

ステップ2はステップ1の知識の組み合わせで対応できます。

処理しなければいけないキーワードが複数あり、そのキーワードを処理していくようなイメージです。

しかし、ステップ3になると問題文からキーワードが見つけられず、最初から自分で考えて答案を作っていかなければなりません。

問題文をみていきなり何をしていいのかわからないという状況に陥ってしまう方はステップ2とステップ3の間にステップ2.5をはさみましょう。

ステップ2.5のイメージとしては問題文の半分はキーワードが見つからないけれど、もう半分はステップ1の知識の組み合わせを使えるという感じです。

ステップ2.5をはさむことで、完全に手が止まってしまうのを防ぐことができます。

 

当然ですが、これらのステップでは対応できないような難しい問題もあります。

例えば2019年の東工大の大問4は異常でした。

しかし、こういった問題は多くの受験生が解けないため差はつきません。

あくまでも合格のために必要な力をつけるための最低限やらなければならないステップだと思って下さい!

各ステップが終了したら過去問演習は必須です!

 

以上、高校数学の勉強法part1でした!

各ステップの具体的な勉強法はまた次回高校数学の勉強法part2でお伝えします!

お楽しみに!

 高校数学の勉強法part2はこちら

 

mystep.hatenablog.jp

 

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大学受験帰国入試 TOEFL SATについて

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

 

今回は、

「大学受験帰国入試 TOEFL SATについて」

と題して、TOEFLにも触れつつSATについて考えたいと思います。

帰国子女の皆さんや、これから海外留学を考える受験生の皆さん、そして、大学の英語単位プログラムなどに進学を考えている受験生の皆さんには是非知っておいてほしい内容です!

 

1 TOEFLって?どのくらい取れればいいの?

以前のブログでも紹介しましたが、4技能を一度の試験で測る、アカデミックな(学術的な内容を含む)試験です。

mystep.hatenablog.jp

 

日本では、TOEFL iBTという試験が実施されており、120点満点で、全てタブレット端末を使用した試験です。

講義系のリスニングやタスク型のライティングなど、非英語圏を対象にした英語試験の中では最高峰のものです。

アメリカやオーストラリアをはじめとした多くの国々で、ビザや留学の基準となっています。

最近では、日本の大学でも、帰国生入試やグローバル入試、英語単位プログラムの入試で基準が設けられており、第一の基準は60〜72です。(私立難関や海外の大学に出願する際には95が1つの目安になります。)

 

一般に帰国入試(大学受験)とは、海外の教育(原則12カ年目)を終えて、日本の大学に進学することを指します。
*原則と表記したのは、海外の教育機関には飛び級が存在し、飛び級の可能性がある為です。

近年、海外在住の子女の約半数が、現地・海外の大学・他高等教育機関に進学するとも言われており、帰国入試を受ける子女も母体数は多くはありませんがTOEICTOEFL、IELTSなど外資系英語試験と言える英語試験の導入が一般的になり、さらなる変貌を遂げる大学入試はホットな話題です。

 

*英語単位プログラム日本の大学にいながらも、大学の授業から卒業論文までの全てを英語で行えるコースのこと。早稲田(理系全般、政治経済学部など)慶応(経済学部、SFC)上智(国際教養学部)では学部により入試形態は違いますが、導入されています。

mystep.hatenablog.jp

www.waseda.jp

www.keio.ac.jp

www.sophia.ac.jp

 

2 どうしてTOEICじゃないの?

長らく日本でも注目されてきたTOEICですが、TOEICではアメリカのビザが取れなくなりましたし、イギリスやオーストラリア、カナダではそもそも認められたことさえありません。

1度で4技能を測れないということと、TOEFLに比べ、難易度が低いこともあってでしょうか、国際的な信用は得られにくくなっているようです。

mystep.hatenablog.jp

 

TOEICが高得点・満点でも英語が話せない学生さんや社会人の方をたくさん見たことがあります。そもそも、TOEICのリスニングの速度では、日常的に話されるスピードにはついていけませんし、映画やドラマを見ることさえ難しいでしょう。加えて、TOEICTOEFLに比べ出題語彙も易しく、問題傾向も捻られないため、対策をすれば高得点を狙える学校のテストのようなものです。

TOEICが高得点=英語が話せる

はウソかもしれません…

こういう点では、英検準1級や1級の方がよっぽど英語が話せるのではないかと思います。

 

受験生の大半は東アジア人です。国際的に公平な試験と言いづらくなってきているのでしょうか、TOEFLに注目が集まっています。

 

3 SATって何?

皆さんは、SATというテストを聞いたことがありますか?

Scholastic Assessment Test (大学能力評価試験)

いわば、アメリカ版センター試験です。

collegereadiness.collegeboard.org

アメリカでは、州によって教育内容が異なるため統一試験を設け、学生のレベルに応じて、進学できる大学を振り分けています。

国によって新学期や卒業、統一試験(日本のセンター試験のようなもの)の時期が異なりますから、日本の大学でも、帰国生にはSATを課す大学が少なくありません。

むしろ、TOEFLとSATで合否が決まる大学もあるほどです。

 

SATはまず、2つに分かれます。

SAT Reasoning TestSAT Subject Testsです。

 

SAT Reasoning Test

SATと言われれば多くはこちらを指します。

アメリカ人用(英語圏向け)の英語のテストです。当然ですが、TOEFLなんかより難しいです!

Reading Test、Writing and Language、Math(電卓あり・なし)、エッセイ

5セクション、2科目で構成されています。

教科ごとに200点から800点で合計1,600点満点です。

英語で600点・数学で800点の合計1400点は欲しいところです。

日本の数学ほど難しくありません!

 

構成

Section1 Reading Test (65分)

Section2 Writing and Language Test (35分)

Section3 Mathematics with No Calculator (25分)

Section4 Mathematics with Calculator(55分)

Section5 Essay(50分)

エッセイなしの場合、どこかのセクションにダミー問題が配置されており、解いても評価されません。

 

*日本では考えられないことですが、西欧諸国では、数学の授業では電卓(関数電卓)を使用しますし、テストでも使用が認められています。

 

SAT Subject Tests

こちらは、科目別テストです。

大学側が指定した科目を受験しますが、1つの試験では3科目しか受験できません。

英語、歴史・社会学、数学、自然科学(理科)、語学(日本語や中国語、スペイン語など9言語)の5分野・20科目です。

こちらも、各200点から800点のスケールで評価されます。

日本人も日本語の受験が可能ですが、母語規制があるため、評価されません。

 

TOEFL・SAT対策や受験科目選びについてはご相談ください!

peing.net

多くの場合は3科目が指定され、一度合格した科目は、合格を保持できます。(1年内)

 

4 最後に

「大学受験」という枠組みですが、
大学受験生だけでなく、
「これから海外転勤を考えているご家族、保護者の方」
「これから海外留学を考えている日本在住の中高生のみなさん、保護者の方」
「これから帰国・受験を考えている海外在住の中高生の皆さん、保護者の方」

こういった皆さんにお届けしたいと思います。
帰国枠を利用した、中学受験や高校受験の
 ご質問もお受けしています!

peing.net

講師紹介 中央大学 法学部 井上先生

講師紹介 中央大学 法学部 井上先生の記事はMySTEP新ホームページへ移行しました。

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