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市ヶ尾高2年生S君/ 東進模試:偏差値 物理76 化学81 獲得!

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

今回は、市ヶ尾高校2年S君の2020年1月に実施された東進共通テスト予想問題型模試結果についてお伝えします!

 

S君の以前の結果はこちら! 

 

mystep.hatenablog.jp

 

それでは、今回の模試結果発表です!

 

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 3教科偏差値

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 大学ランク推移

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以上、市ヶ尾高2年生S君の東進共通テスト結果でした。

なぜこのような結果を残すことができたのかについては前回お伝えした記事に全て記載しているので、そちらを参考にしてください。 

mystep.hatenablog.jp

 

今回の英語偏差値62.3や数学ⅠA偏差値67.9も立派ですが、

特に物理の偏差値76.9や化学の偏差値81.2は上々のスタートだと言えます。

S君もR君同様、高1のときから国公立を視野に学習プランを立て、英語と数学に並行して物理化学の勉強も実施してもらいました。

その積み重ねがこの理系3教科偏差値67.5につながったと思います。

 

当然ですが、この結果に本人たちも満足はしていません。

正解すべき問題を落としていますし、普段の勉強において修正しなければいけないことがたくさんあるからです。この模試をきっかけに新たな課題も浮き彫りになりました。

今後は自分たちの課題を克服しつつ、いよいよ駿台模試に挑戦します!

偏差値は大きく下がるとは思いますが、その厳しさに耐えるだけの準備をしてきたので、きっとそこから這い上がって乗り越えてくれるでしょう!

次回もお楽しみに!

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市ヶ尾高校2年R君/ 東進模試:偏差値 物理72 化学84 獲得!

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

今回は、市ヶ尾高校2年R君の2020年1月に実施された東進共通テスト予想問題型模試結果についてお伝えします!

 

 R君の以前の結果はこちら! 

mystep.hatenablog.jp

mystep.hatenablog.jp

mystep.hatenablog.jp

mystep.hatenablog.jp

 

それでは、今回の模試結果発表です!

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偏差値のみ

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3教科偏差値

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志望校判定

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大学ランク推移

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以上、市ヶ尾高2年生R君の東進共通テスト結果でした。

なぜこのような結果を残すことができたのかについては前回お伝えした記事に全て記載しているので、そちらを参考にしてください。

 

mystep.hatenablog.jp

今回の結果の英語筆記偏差値67.1や数学ⅠA偏差値67.9も立派ですが、

特に物理の偏差値72.6や化学の偏差値84.4は上々のスタートだと言えます。

R君には高1のときから国公立を視野に学習プランを立て、英語と数学に並行して物理化学の勉強も実施してもらいました。

その積み重ねがこの理系3教科偏差値67.3につながったと思います。

この春から本格的に国語の学習も始めたR君の今後に期待です!

R君が高1の時からどのような参考書を使っていたのか知りたいと何人かの生徒から質問があったので、ここで英語、数学のみお知らせしておきます。

ただし、あくまでもR君の性格や学力等の状況に合わせた、その時点での最良と思われる参考書なのであって、誰しもに共通するとは考えないでください。

※参考書はあくまでも補助ツールです。使い方、学び方を間違えると無駄な時間となってしまいます。現状を正確に分析し、志望校合格のために必要な能力を計画性をもって「正しい勉強法」で伸ばしていくことを心がけてください。

また、R君にはモチベーション向上の為、どうしても高1の冬にセンター同日を受けさせたかった関係で、学習する順序を工夫しています。

参考書の順序なども実際とは異なるのですが、細かいことを割愛して紹介しています。

 

英語

高1:5月末まで単語、英文法の自習課題をこなす

自習での注意点などを伝え、進捗チェックを行いながらフォロー。

英単語ターゲット1400 4訂版 (大学JUKEN新書)英熟語ターゲット1000 4訂版(大学JUKEN新書)

 

安河内の新英語をはじめからていねいに 1入門編 (東進ブックス 名人の授業)安河内の新英語をはじめからていねいに 2完成編 (東進ブックス 名人の授業)総合英語Forest 7th Edition英文法レベル別問題集 3標準編 改訂版 (東進ブックス)

※その他に基礎英文法問題集も追加

 

高1:6月から熟語、文法の仕上げ、解釈、長文の学習を本格的に開始

授業中の分析により、R君の文法理解の不足、解き方の間違いを指摘しながら改善。

 伝えた内容はこちら 

mystep.hatenablog.jp

 

 

英熟語ターゲット1000 4訂版(大学JUKEN新書)英文法レベル別問題集 3標準編 改訂版 (東進ブックス)英文法レベル別問題集 4中級編 改訂版 (東進ブックス)

 基礎徹底そこが知りたい英文読解―大学入試攻略 (駿台受験シリーズ)

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編 (東進ブックス―レベル別問題集シリーズ)英語長文レベル別問題集 4中級編 (レベル別問題集シリーズ) 

 

高1:9月からセンター対策開始

センター試験過去問研究 英語 (2020年版センター赤本シリーズ)毎年出る 頻出 英語長文 改訂版 (毎年出るシリーズ)

 

高1:1月<センター同日模試の結果はこちら>

 

mystep.hatenablog.jp

 

高1:2月から単語、熟語、文法、解釈、長文をさらに強化

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)解体英熟語 改訂第2版[ブック型]

 

 

入門英文解釈の技術70 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)センター試験過去問研究 英語 (2020年版センター赤本シリーズ)毎年出る 頻出 英語長文 改訂版 (毎年出るシリーズ)

  

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)やっておきたい英語長文500 (河合塾SERIES)

 

 高2:8月から現在は英文法ランダムと長文対策を開始。単語帳も鉄壁を追加。

英文法・語法 最終チェック問題集〔必修レベル編〕 (ランダム総点検)英文法・語法 最終チェック問題集〔難関レベル編〕 (ランダム総点検)

全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編) (大学受験スーパーゼミ)全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編) (大学受験スーパーゼミ)

やっておきたい英語長文700 (河合塾SERIES)英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

英語の学習法については以前の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

 

mystep.hatenablog.jp

mystep.hatenablog.jp

 

 

 数学

高1:4月から11月で数ⅠA・ⅡBを青チャで学習

チャート式基礎からの数学I+Aチャート式 基礎からの数学Ⅱ+B

 別途:プリント課題で学習

 

 高1:12月からセンター対策

センター試験過去問研究 数学I・A/II・B (2020年版センター赤本シリーズ)

 

高1:1月<センター同日模試の結果はこちら>

 

 

高1:2月から3月で数Ⅱ苦手分野とプリント学習

チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B

 

高1:3月から青チャで数Ⅲを学習

チャート式基礎からの数学3

 

高2:5月から1対1対応の数学で数Ⅲを学習

1対1対応の演習/数学3 微積分編 (大学への数学 1対1シリーズ)1対1対応の演習/数学3 曲線・複素数編 (大学への数学 1対1シリーズ)

別途プリント使用

 

高2:6月から現在、重問、やさ理、国公立過去問を使用して演習

  2020実戦 数学重要問題集-数学I・II・III・A・B(理系)やさしい理系数学 三訂版 (河合塾シリーズ)

数学については、模試後の分析結果から教科書に戻って基礎からやり直すことや、復習用課題として別の対策なども実施していますが、大きな流れのみ紹介しています。

数学の勉強法については以前の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

 

mystep.hatenablog.jp

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以上、R君の模試結果と英語、数学の参考書紹介でした。

次回は市ヶ尾高校S君の東進共通テスト模試結果をお伝えします!

S君も非常によく頑張ってくれています!お楽しみに!

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【小・中学生向け】塾が実践してるモチベーション管理法

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

 

 

まず、本題に入る前に、皆さんにご理解いただきたいことがひとつあります。

 

それは、

塾に通う「だけ」で結果が出るわけではない

ということです。

 

皆さんは、何のために塾に通っていますか?

 

成績を上げるため。

志望校に合格するため。

勉強法を身につけるため。

 

他にも多くの目的をもって、塾に通っていると思います。

 

それらの目的を達成するためには、皆さんの生活・考え方などすべてを変える必要があります。

 

しかし、塾の授業は1コマ75分。

 

一週間のうちのたった75分を変えた「だけ」では、すべてを変えることはできません。

 

もし、「塾に通っているから大丈夫」と思って安心しているとしたら、今すぐにその考えを修正しなければ、今後絶対に結果が出ることはありません。

 

つまり、

塾に通う「だけ」の状態

になってしまいます。

 

この記事を読んでいる皆さんがそうした状態にならないよう、秘訣をお伝えします!

 

 

伸びている子の三原則

塾に通って伸びている子には、共通点があります。

 

それは、

「成績を伸ばしたい、合格したいという強い気持ちがあり」

「正しい勉強法で」

「毎日(長時間)勉強する」

という三原則を満たしているかどうか

ということです。

 

まず、この三原則を満たすことができれば100%の確率で結果が出ます

 

もし、現状で結果が出ていないとしたら、この三原則のうちどれかが欠けているはずです。

 

では、三原則を詳しく説明していきましょう。

 

 

「成績を伸ばしたい、合格したいという強い気持ち」

まず、三原則の中で最も重要で初めに満たしたい項目であり、クリアするのが最も難しいのが「気持ち」です。「モチベーション」とも言います。

 

なぜ「気持ち」が最も重要なのでしょうか。

 

それは、「テストの点数を上げたい」「成績を上げたい」「志望校に合格したい」という「気持ち」が伴っていなければ、

「正しい勉強法」で「毎日(長時間)勉強」をすることができないからです。

 

「正しい勉強法」で「毎日勉強する」ことは決して楽なことではありません。

 

日々の勉強の中で、理解できたときの喜びや達成感を感じる人でさえ、「もう勉強したくない」「逃げたい」「楽をしたい」と思ってしまうときは必ず訪れます。

 

そんなとき、「気持ち」が伴っていれば「踏ん張り」がききます。

「耐える」ことができます。

 

しかし、この「気持ち」がなければ、やらなければいけないことから「逃げずに踏ん張る」ことができません

 

だからこそ、「気持ち」をしっかりつくっておく必要があるのです。

 

もっとも、小中学生の中には、「親が塾に行けっていうから入塾する」など、なんとなく塾に入ってくる子もいます。

 

このような場合、自分一人の力で「気持ち」をつくり出し、維持していくのは至難の業です。

 

では、一体どうすればよいのでしょうか。

 

塾が実践している「モチベーション管理法」

「志望校に合格したい」「成績を上げたい」という強い気持ちを持たせるために、塾が実践していることは、

「現状分析」「成功体験」「目標設定」の3つ

です。

 

一人ひとりの学年や状況に合わせてこの3つをうまく組み合わせながら実践しています。

 

「現状分析」

現状分析では、

「何のために勉強しているのか」「何のために入塾したのか」「自分は何になりたいのか」「今何をしなければいけないのか」という根本的な話から、

「結果を出すために具体的にいつ・どんなことを・どのようにするのか」

「今までの勉強法で直さなくてはいけないことはなにか」

「これから実施しようとしている方法で結果が出ないとしたら、何が問題となりうるか」

などの具体的な話本人主導で展開します。

 

このとき、気をつけなければいけないことが3つあります。

 

それは、

「論理的に話すこと」「感情的にならないこと」

「子どもの『逃げ』からくる発言を真に受けないこと」

です。

 

感情的になって伝えてしまうと、子どもからすれば、ただ怒られただけという印象を持つのみで効果的ではありません。

 

ゆっくりと落ち着いて論理的に、端的に話をしてあげる必要があります。

 

 

そして、「子どもの『逃げ』からくる発言を真に受けないこと」も重要です。

これは、良い意味で「子どもを信用しない」ということです。

 

「現状分析」では、本人主導で話を展開することが重要なので、基本的に子どもたちが自分の言葉で質問に答え、自分の考えや主張を述べていきます。

 

その中で「逃げ癖」がついている子どもたちは、自分に都合のいいように抽象的な言葉でごまかしたり、論理矛盾を起こしたりすることが多々あります。

 

このとき、我々大人が抽象的なことばの概念をはっきりさせないまま話を続けたり、論理矛盾を指摘できずに話を展開してしまうと、出口を見失い、結局何の意味もない話し合いになってしまいます。

 

「できる」「やってる」「大丈夫」「時間はない」「勉強の仕方が分からないからできない」

これらの言葉を信用するのは簡単ですが、それでは子どものためにはなりません。

 

面倒でも、「逃げ癖」からくる言葉一つひとつの根拠やその判断材料などをはっきりとさせていく必要があるのです。

 

この「逃げ癖」は非常に厄介なもので、伸びにくい子の共通点と言えます。

 

具体例を少しご紹介します。

 

勉強時間を確保できていない子に「自習にきて勉強しよう!」と言うと

「塾で勉強すると眠くなる」

「自習に行っても何をすればいいかわからない」

「人が多くて集中できない」

 

スマホの自己管理ができていない子に「スマホをお家の人に預けよう!」と言うと

「調べものがあるから困る」

「部活で連絡が必要」

スマホがないと不便」

 

「間違えた問題は解き直しをしよう」と言うと

ケアレスミスだから解き直しは必要ない」

「解き直しをしても答えを覚えているから無駄」

「もう理解できたから大丈夫」

 

このように、「逃げ癖」がついていると、家にいたい理由やスマホを触る理由を正当化したり、自分の勉強法が間違っていることを認められなかったりします。

 

その結果、同じ間違いを繰り返してしまうのです。

 

そして、一生、問題を解決することはできない、つまり、結果が出ないのです。

 

こうした「逃げ」を繰り返してきた生徒は、全員後悔して苦しんできました。

 

過去の通塾生に話を聞いてみると、

「塾に行くのが面倒で『家でやる』って言ったけど、結局無理だった。」

スマホに触りたいから『勉強に必要』と言ってしまった。もっと早くからスマホを預けていればよかった。」

「勉強法を変えたら成績が上がった。自分のやりたいようにやっていたけど、あのときは間違っていた。」

と言って後悔していることが多くなっています。

 

初めにも書きましたが、どんな人でも、本当に大事な場面では「逃げ」たくなります。

 

大事な場面というのは、最も苦しい場面でもあります。

 

苦しいからこそ「逃げたい」と思う、それは仕方のないことです。

 

だからこそ我々は、その逃げと戦うサポートをしていきたいと考えています。

 

そのためにも、良い意味で「信用しないこと」を心がけています。

 

 

 「成功体験」

過去の通塾生でも、「なんとなく塾に通っている」状態から「志望校に合格したい」と本気で思うまでには、数々の「成功体験」がありました。

 

小テストで満点を取ることができた。

塾の宿題をきちんと終わらせた。

学校の授業で発言ができるようになった。

定期テストで点数がアップした。

 

「志望校合格」「定期テスト90点以上」「成績オール5」などの大きな目標からしたら、些細な出来事かもしれません。

 

しかし、こうした小さく見える「成功体験」の積み重ねこそが、子ども自身の「気持ち」を少しずつ育てていきます

 

「以前できなかったことができるようになった」という経験が、自信を持たせることにつながっていくのです。

 

だからこそ、我々スタッフは、一人一人の「成功体験」を大切に、日々指導をしています。

 

生徒に合わせて「できる」部分を計画的に作り出し、「できる」部分が増えたら褒めるなど、周りがきちんと評価し続けることで、子どもたちは自信を持てるようになり、「次はもっとできるようになりたい」と思い始めます。

 

 しかし、本人を大切に思えば思うほど、「できない」部分に目が行きがちです。

 

「どうしてできないんだ!」と責めてしまうと「気持ち」を作っていくうえで逆効果になってしまう場合もあります

 

そのため、「褒めて」「見守る」という姿勢が非常に重要となります。

 

もちろん、「見守る」姿勢ばかりだと受験に間に合わない可能性があるため、厳しく指導していく場面もありますが、本人の性格や学力、精神力、目標に合わせて、「厳しく指導するか」「褒めつつ見守るか」を慎重に判断しながらサポートをしています。

 

ここで、最近の成功例をひとつご紹介します。

 

中学1年生で、今まで勉強する習慣が全くなかった子が、

実施した数学の小テストで満点を取ったことによって「やればできる」と思えたようで、満点を取った日以来、毎日自習に来て勉強できるようになりました。

そして毎日、自習に来て勉強をした結果、数学のテストが20点ほどあがり、数学以外の科目も自分から勉強するようになりました。

 

こうした何気ない「成功体験」が「気持ち」の成長に大きく作用していくのです。

 

この「成功体験」をさせるために学習環境を整えることは非常に大切です。

 

そこで、学習環境作りの際は

「強制力のあるルール」

を作ることを強くお勧めします。

 

中途半端なルールにしてしまうと、子どもたちをさらに苦しめることになります。

 

 例えば、

できるだけスマホを使う時間を減らす。

時間が空いたら勉強する。

など、具体性も強制力もないルールにしてしまうと、楽な方に逃げやすくなるので、成功体験につながりません。

 

やるべきことを具体的に決めたり、ノルマを達成しないと帰れなかったりなど、強制力のあるルールできちんと管理をする必要がります。

 

もっとも、生徒の年齢や性格、精神状態によっては、ルールが厳しすぎてしまう場合もあります。

 

その場合は、 段階的にルールを厳しくしていく必要があります。

 

ここで大切なのは、

成功体験ができる環境を、生徒本人に合わせてつくっていく必要がある

ということです。

 

実際に、勉強していても定期的にスマホをチェックしてしまう中2生に、

スマホを塾で預かり、使えるのは塾での休み時間のみ」というルールを実行したところ、

「初めは辛かったけど、慣れたら平気になった!」と、今では全くスマホに触ることがなくなり、集中して勉強ができるようになりました。

その結果、テストの点数が30点以上も上がったのです。

このようなケースは珍しいことではありません。子供たちは環境を作ってあげれば飛躍的に成長していくことができるのです。

 

~補足~
学習環境を整え、成功体験につなげる方法は、小中学生に限った話ではなく、高校生にとっても共通して重要です。
今年、中央大学に合格した私立高校3年生のN君。
入塾時の学年順位は550人中ほぼ最下位でしたが、スマホも含め学習環境を整えた結果、わずか半年で学年順位を40番台まで上げました。500人以上の生徒を半年で抜き去ったということです。
N君の成功事例はまた別の機会に詳しくお伝えしますが、この学習環境の話を幼稚な話だと思わず、高校生も含め真剣に考えていただきたいと思っています。

 

「強制力のあるルール」は、初めは嫌々でも慣れてしまえば楽になることがほとんどです。

 

もし、ルールが定着しなかった場合は、本人の性格や状況に合っていない可能性があります。

 

その場合は、ルールを修正しながら定着を目指しましょう。

 

 

 「目標設定」

 将来の夢や、行きたい学校、入りたい部活など、目標を設定することで、モチベーション管理をしていく方法です。

学校見学や、部活見学、職業体験などを通じて生徒が自発的に目標を設定できるように促します。

一般的に生徒のモチベーションを上げる方法として真っ先に挙げられる手法であり、効果も抜群ですが、志望校や将来の夢を持つ時期は個人差があるため、この手法だけに頼るのは得策ではありません。

やはり、「現状分析」と「成功体験」。その為の「学習環境の整備」が最重要だと言えます。

 

今回は、「塾に通うだけの状態がいかに危険なのか」そして、結果を出している生徒の特長である「気持ち」「正しい勉強法」「毎日の学習」の3要素を挙げ、その中の「気持ちを作り出す方法」について詳しくお伝えしてきました。次回は「正しい勉強法」「毎日の学習」について詳しくお伝えします!

お楽しみに!

 

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2019年度 神奈川県公立高校入試 問題分析

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

いよいよ、約1か月後に2020年度神奈川県公立高校入試が迫っています。

今回は、2019年度神奈川県公立高校入試の問題分析をご紹介します!

3年生は、約1か月後に迫った入試の参考に、1・2年生は、神奈川県の入試傾向を知り、今後の勉強に活かしていきましょう!

 

 

英語

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全体を通して

問題構成や大問ごとの配点、出題形式は昨年から変わらず、総合的にバランスよく出題されています。

読解問題の総語数は、昨年より3割ほど増加して約1760語となったため、時間内に処理する能力が求められました。

そのため、昨年より平均点は下がりましたが、英語の得意不得意によって、得点に大きく差がつく出題内容となっていました。

 

大設問ごとの出題傾向と難度

問1

一部の問題で放送分が4割ほど増加して約160語となったため、より正確な理解力が求められました。

昨年から引き続き出題された英文を聞き取りながら空欄の数値を埋め込む問題や聞き取った内容に合った単語を書き取る問題は、難度は高くありませんでした。 

問2

対話文の文脈を読み取ることが難しい問題も増え、単語そのものを思いつけなかった受検生も多かったようです。

問3

例年は基本的な知識を問う出題が多かったのですが、2019年度入試では、より正確な知識が求められました。

文脈中で単語を活用できる学習が不可欠でした。

問4

英語の文構造と、語法や品詞の正確な理解が、昨年以上に求められました。 

問5

昨年度と同様に難度の高い問題でした。

質問に対する案内者の回答と条件として示された3語とを手がかりに、場面をイメージする力が必要でした。

問6

身近な問題を題材とした理解しやすい内容でした。

重要文法が多用された複雑な1文を正確に理解する力や、本文を資料と対照しながら読み取る、情報処理の能力が必要でした。

問7

英文と表を照合し、必要な条件を整理しながら、正しい手順を踏んでいくことで正解にたどり着ける問題です。

作業を通して課題を解決する力が求められました。

問8

昨年より総語数が約200語も増えたため、速さと正確さを伴った読解力が必要とされました。

また、発言の主体と内容を正しく読み取って整理していく論理的思考力も求められました。

防災地図の作成を通して防災意識を高めていく、興味深い内容でした。

 

2020年度入試へ向けて

以下の4点を意識した学習を継続的に行いましょう。

学校教科書の基礎的な文法知識と本文の完全習得を土台にして、さらに内容を言い換えた表現を数多く身につけること。

➁英文と資料から共通点や相違点をつかんで、必要な条件を素早く正確に読み取る情報処理能力を鍛えること。

多様なテーマの英文を読んで内容を理解すること、自分の考えを英文で表現すること。

➃神奈川県の過去問題に加え、他県の入試問題演習を通して、実戦的な学力を身につけること。

 

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数学

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全体を通して

大問は例年と同様に7問構成でしたが、配点や出題形式、難度において変化が見られました

配点においては、問1の計算と問5の確率を除くすべての大問で、難度に比例するように後半の設問の配点が高く設定されていました。

昨年から難度の高い設問がマークシート解答形式から記述解答形式に変更されましたが、2019年度もその傾向が続いています。

問3以降に難度の高い出題が増えたため、得点差のつきにくい出題内容になりました。

 

大設問ごとの出題傾向と難度

問1、問2

昨年と同様に、基本的な計算・方程式から7問、中3の学習単元を中心に幅広い基礎学力を問う問題が4問、計11問出題されていました。

難度や設問数については昨年と同じですが、配点は39点から37点と2点減少しました。

また、初めて標本調査からの出題がありました。

問3

中3で学習する平面図形の単元から2問、中1で学習する方程式の文章題から1問出題されました。

平面図形の問題は、昨年と同様に難度の高い問題で、与えられた条件を的確に把握し、補助線を書き加えられるかが正解へのカギになる設問でした。

方程式の文章題の問題は、1問目を正しく記述できなければ、2問目の答えが合っていても得点にはならないというもので、解いていく過程を重視する意図がうかがえる出題でした。

問4

設問3題のうち、(ア)(イ)は典型的な問題でしたが、(ウ)は解法手順や計算の複雑さから考えて極めて難度の高い出題でした。

問5

出題パターンは典型的なものでしたが、短時間で条件を理解して、効率よく作業する練習を積んでおくことが必要不可欠な問題でした。

問6

(ア)(イ)は典型的な問題でしたが、(ウ)では、立体の表面を通る折れ線の最短の長さを求める問題が出題されました。

複数の視点を必要とする、極めて難度の高い設問でした。

問7

(ア)はマークシート解答形式が2題へと変更になりました。

昨年は記述解答形式が2問で、配点も計6点でしたが、今年は完答で2点に減少しました。

三平方の定理と2次方程式、相似な図形といった複数単元を用いて解いていく問題で、極めて難度の高い設問でした。

 

2020年度入試へ向けて

2019年度は、平面図形の問題や問4以降の各大問の最終問題が難化しました。

これらに対応するためには、図形を軸として、複数の単元が融合された問題に対する経験値を上げることが必要不可欠です。

自分で解いた問題について、ヒントや条件の使い方を見直し、解法手順をしっかりと理解していくことが重要です。

また、日ごろから答えを出すことだけでなく、答えを求める過程も大切にし、しっかり記述できるようにしておくことが重要です。

一方で、計算力・基礎学力を問う設問や、オーソドックスな問題も数多く出題されています。

この部分で失点しないためにも、教科書や学校ワークの問題をしっかり解けるようにトレーニングしておくことが大切です。

その上で、単元が融合された問題や、作業力・思考力を要する問題に数多くふれ、解法スキルを身につけましょう

 

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国語

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全体を通して

大問の構成、全体の出題数、各設問の出題形式などは昨年と同じでした。

また、全体の文章量も昨年とほぼ同じ約7700字で、50分の試験時間で十分に解ききることができる量でした。

しかし、配点の約8割を占める記号選択式問題では、例年よりも紛らわしい選択肢が増えました

そのため、平均点が昨年よりも下がっています。

的確に文章を読み取り、丁寧に選択肢と照合する力や、条件に従って記述する力が求められました。

 

大設問ごとの出題傾向と難度

問一

一部に日常生活で中学3年生のほとんどが使わないような難度の高い出題がありました。

問二

『実語教童子教諺解』からの出題でした。標準的な難度の出題です。

問三

原田マハの『たゆたえども沈まず』からの出題でした。

選択肢に紛らわしいものがあり、根拠の特定に迷う問題や、作品全体をとらえる定番の問題などが出題されました。

問四

堀内進之介の『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』からの出題です。

「AI」がテーマになっており、現代社会と関連のある内容でした。

難度は標準的でしたが、(エ)のように選択肢の文言が抽象的なため、取り組みづらい問題も出題されました。

問五

リサイクルの現状と課題をテーマにした、対話文と資料を関連づけた文章でした。

 

2020年度入試へ向けて

漢字は、意味をふまえた上で、熟語の形で覚えるように心がけましょう。

小説文や古文では、人物の行動やせりふ、思考や心情の表現を根拠に解くことが大切です。

論説文では、言葉の意味をふまえて選択肢と本文を丁寧に照合し、文脈を筋道立ててたどって段落の要点をとらえることや、文章中に正解の根拠を見出す論理的な思考トレーニンが効果的です。

資料を含む対話文では、条件に応じて必要な情報を読み取り、資料の内容を根拠にして答えるべき事柄を適切にまとめるトレーニンが不可欠です。

 

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理科

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全体を通して

分野別の問題配列や配点は例年どおりで、小問数も昨年と同じ28題でした。

数値や短文で解答する形式の出題数も昨年と同じで、完答形式の問題が1問減ったこと以外は、形式的な変化はほとんどありませんでした

出題を学年別に分けると、中学2年の内容からが41点を占め、やや多くなっていました。

ただし、これは傾向変化ではなく、年ごとの出題周期によるものです。

数年間を平均すると、各学年の学習内容はほぼ均等に出題されています。

今年は全体が大きく易化しました。

過去3年間、合格者平均(県発表)は40点台半ばで推移していましたが、2019年度は60点を超えました。

主な要因としては、高度な計算や情報処理を必要とする問題が大幅に減ったこと確信が持てなくても正解の選択肢を選びやすい出題が増えたこと基本的な知識を問う問題が増えたことが挙げられます。

 

大設問ごとの出題傾向と難度

問1~問4

物理・化学・生物・地学の4つの分野ごとの単問集合になっています。

基礎的な知識から出発して順序だてて考えることで正解を求める、おおよそ標準的な難度の問題で構成されています。

問5

浮力に関する問題でした。

図と表を読み取って正しく計算する力が求められる問題などが出題されました。

問6

鉄と硫黄の化学反応について、事件の手順を説明した長い文を読み取りながら考える問題でした。

問7

だ液のはたらきに関する対照実験の問題でした。

語彙力を含めた文章読解力も求められる問題が出題されました。

問8

太陽の南中高度に関する問題でした。

教科書内容の知識の活用に主眼が置かれた出題になっていました。

 

2020年度入試へ向けて

神奈川県の理科に必要な学力の要素としては、知識の量と正確さ、読解力、作業力と計算力、論理的思考力、原理·原則に立ち戻って考える力などがあげられます。

今年は大幅に易化したため、教科書の内容をもとにした、学習の成果が現れやすい出題となりました。

ただし、基本知識から情報処理力や論理的思考力などの応用力まで、幅広い学力を問うという傾向は変わりませんでした。

来年も今年と同じ難度であるとは限らないので、2016~2018年度の難度も想定した学習を積んでおくべきでしょう。

過去の出題傾向をふまえ、実戦的な問題演習を十分に積めば、難度が元にもどっても、高得点は可能です。

一方で、基本を問う問題の割合が増えているため、重要用語や公式などの基礎を固め、基本の取りこぼしを防ぐことも大切です。

また、科学的な思考力を高めるために、ふだんから身近な科学的事象に関心を持つことを意識しましょう。

 

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社会

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全体を通して

分野ごとの出題順序は例年どおりでした。

各分野の配点にも変更はなく、地理分野の配点は各35点、公民分野は30点でした。

この配点は、中学校3年聞で各分野に配当された時聞数とー致しています。

設問総数は34題で、昨年から2題減りましたが、完答形式が2題増えたので、実質的には昨年とほぼ同数でした。

今年度も文章記述形式の出題は1題で6点でしたが、文字数の指定はわずか6字になりました。

記号選択形式の配点は85点で、昨年と同じです。

昨年は平成以降で最も低い平均点になりましたが、2019年度もほぼ同等の難度でした。

選択肢の作りこみの厳しさ、新傾向の出題、参照する資料が多く煩雑である点などが、間題全体を難しくしています。

 

大設問ごとの出題傾向と難度

問1

定番の時差の問題は、計算問題ではなく「日付変更線を東から西一越える場合」の日付の変更の仕方を問う問題でした。

「東から西ヘ越える」で混乱した受験生が多く、正答率は低めでした。

グラフから「割合」が大きいのはどちらの国なのかなどを選ぶ問題が出題されました。

「数値」ではなく、「割合」であることを見落とす受験生が多かったようです。

問2

「割合」の変化を読み取る問題が出題されており、ここでも「割合」であることを見落とすミスだったようです。

問3

(オ)は、勘合質易での日本の輸出入品の組み合わせを選ぶ問題でした。

輸入品が「銅銭」だと知っていても、輸出品がわからず、幕末から明治時代にさかんに輸出された「生米」を選ぶ受験生が目立ちました。

記述の問題は、わずか6字の記述問題ですが、空欄の前後と整合させることが難しかったようです。

問4

(エ)は2つの史料に設けられた4つの空欄に当てはまる、会議と国の組み合わせを選ぶ問題でした。

(オ)(Ⅰ)はサンフランシスコ平和条約締結時の内閣臣(姓のみ)を書き、かつ同時期の日本の出来事を選ぶ問題でした。いずれかー方でのミスが目立ちました。

問5

(イ)(五)は刑事事件における被疑者の人権保障に関する間題で、検察審査会の構成員の選出方法が難しかったようです。

教科書では取り上げられていますが、受験生はあまり意識していない知識でした。

(ウ)は、日本の歳入と歳出のグラフに示された租税収入·公債金収入と社会保障関係費·公共事業費·国債費から、公使金収入と国債費の組み合わせを選ぶ問題でした。

推移を記憶しているかではなく、財政の状償金収入と国債費の性質ヘの理解と、グラフの推移から判断する力を問う出題でした。

問6

(ア)(Ⅰ)はドルとユーロの為替相場の変動について、その原因と結果·影響の組み合わせを選ぶ問題でした

為替相場が質易に与える影響は入試の定番ですがで原因について理解していないと正解できませんでした。

 

2020年度入試へ向けて

近年の神奈川県の入試では、基礎·基本的な知譏だけでなく、それを正しく理解しておくこと、また、それらを用いながら、複数の情報を編集する力や、論理的に考えて判断する力が求められています。

言い換えれば、様々な社会的課題を解決するために必要な「知識の活用力」が問われているのです。

教科で学習する用語を暗記することも大切ですが、原理·原則の理解に努め、さらに多くの発展問題に触れて、応用力を身に着けておきましよう

 

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最後に

いかがでしたか?

今回、お伝えしたかったのは、日ごろの勉強の中でいかに入試本番を意識して勉強できるかどうかということです。

定期テストの勉強をする際も、目先の点数や成績だけではなく、「この知識をどう生かしていくのか」「なぜこの答えになるのか」を意識して勉強することで、入試対策に入ったときに抵抗なく学習を進めることができます。

中学1・2年生の皆さんには、ぜひ、参考にしていただきたいと思います!

偏差値60突破!市ヶ尾高校2年生S君の全統河合模試結果と勉強法

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こんにちは!MySTEPです!

今回は、市ヶ尾高校2年生・S君の河合塾全統高2(第1回)模試結果と勉強法についてお伝えします!

模試結果はこちら!

  

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以前紹介したR君・K君と同様に、S君もよくがんばってくれています! 

S君も高1から勉強を始め、毎日部活で時間がない中でも工夫して学習してくれています。

R君・K君との共通点は

①高1から「受験」を意識して学習し始めたこと
②授業に依存せず「独学」を基本としていること
③「復習」の重要性を理解していること
④「自己分析」が常態化していること
⑤工夫して「勉強時間」を捻出していること
⑥「スマホ」に支配されていないこと

です。

 

受験勉強を成功させるためにどれも大事な構成要素なので、順にご紹介していきます。

 

①高1から「受験」を意識して学習し始めたこと

これは、以前R君の模試結果についての記事でもお伝えした通りですが、一般的な公立高校生が国公立・難関私大を目指す場合、だれと戦うのかを意識しなければいけないという話です。

詳しくはこちら!

 

mystep.hatenablog.jp

 

記事中の「ライバル」に関してのみ簡単にまとめると

・ライバルは公立高校(超上位除く)にはいない
・ライバルは難関中高一貫校に通う生徒
中高一貫校のカリキュラムスピードは公立の1.5倍以上
・ライバルたちはそもそも学力が高い
・公立高校に入学したその時から、ライバルより学習進度が遅い
・勉強の遅れは後に無駄な塾代、予備校代につながる
・できるのであれば高1から勉強することがベスト
・かといって高1から塾や予備校に行くべきということではない

 

この他にも高1から受験勉強を始めるべき理由は多々ありますが、メンタルが弱い人は高1から受験勉強を始めておくことを強くオススメします。

 

②授業に依存せず「独学」を基本としていること

この点も以前のブログと重なりますが、自分でできること・やるべきことを的確に判断・行動できない人は、受験を勝ち抜くことはできません。

塾や予備校で授業を受けている人も、勉強の基本は「独学」です。

授業を受けている時間よりも、独学時間の方が長い受験勉強において、「独学」の質・量が合否を左右します。

S君、R君、K君も「独学」の質や量を意識して勉強計画を立てています。

授業は独学の質を上げるための補助的なものにすぎません。

「何が大事で、何をすべきか」

自分の頭で考える癖をつけてください。

 

~補足~

自分で考えることを放棄すると「誰かに何かを提供してもらうこと」に依存します。

自分で考えないほうが「楽」だからです。

「授業を受ければなんとかなる」

「友達も成績が上がったから、あの塾・予備校に入ろう」

こういった思考も依存状態といえます。

依存は自分にとって楽ですが、世の中そんなに甘くはありません。

塾や予備校の側に立ってみてください。

依存状態のお客さん=何も考えずにお金を払うカモ

これが現実です。

入会担当の人がどんなにいい人そうでも、実際にいい人であったとしても、会社の方針はどうでしょうか。

本当に自分のことを心から心配してくれている人、心配できる環境にいる人だと思いますか?

依存状態の人は簡単に騙せます。

教育業界だけではありません。どの業界でも同じです。

自分で考えない人は永遠に搾取される側になります。

搾取されたくなかったら、自分の頭で考える癖をつけてください。 

塾や予備校は利用されるのではなく、利用しましょう!

利用するためには、自分の頭で考えましょう!

S君にも中3の時に「教育業界の利益追求の闇」と題して、一般的に教育業界がどのような仕組みで利益をあげているのかを話しました。もちろん、このマイステップという塾の利益がどのように出されているかという点も含めてです。

最後に、

「自分で勉強しないで塾や予備校に利用されるか、自分で勉強して塾や予備校を利用するか、どっちがいい?」と質問をしました。

S君にはその他にも色々な話をしてきましたが、一番ヒットしたのがこの話でした。

この話以降、S君は自分から積極的に勉強してくれるようになりました。

 

※とはいっても小中学生で勉強が苦手な子はほとんどが依存状態からのスタートになります。高校生向けなので厳しく書きましたが、この記事を見ている小中学生はそこまで気にせずに、少しずつでよいので、自分で考えて行動する癖をつけてください。その時は一人で悩まずに信頼できる人に相談しながらで構いません。「少しずつ」がポイントです。大人でも難しいことなので、これから頑張りましょう!

 

 ③「復習」の重要性を理解していること

S君と勉強計画を立てているとき、S君はまず「復習できるかどうか」を気にします。

「この計画だと復習できないから修正したい」

こういった提案をよくしてくれます。

新しいことにチャレンジするよりも、今まで学習した内容をもう一度おさらいすることは、地味でつまらないかもしれません。

しかし、復習せずに忘れてしまったときの損失の大きさをS君はよく理解しています。

勉強計画を立てるときには「復習できるかどうか」ということに注意してください。

 

~補足~

正しい勉強法は全員同じではありません。

理解力、暗記力、計算力、語彙力、読解力、志望校、環境、性格、メンタルなどを考慮して自分にとって正しい勉強法を確立しなければなりません。

当然ですが、R君、K君、S君の学習プラン、勉強法は異なります。

「友達から聞いた勉強法」を自分の性格や学力、現状を考えることなく、やみくもに実施することのないように注意してください。

勉強法について誰かに相談したい場合は、自分の性格や状況をよく理解している人にするようにしましょう。

 

④「自己分析」が常態化していること

成長するためには、常に「何がダメで」「次から何をしなければいけないのか」を考え行動しなくてはいけません。

そしてその分析は客観的で正確でなければいけません。

S君も模試返却後、すぐに「自己分析」をする癖がついています。

悪かった科目について考えるのはもちろん、良かった科目についても「問題が簡単だったから」「模試のレベルが低いから」と冷静に分析ができる点も、成長要因のひとつとなっています。

成長し続けるためには、「自己分析」をし続けることが必要です。

また、この自己分析をする際、絶対にしてはいけないことがひとつあります。

それは「ベクトルを自分以外に向けてしまうこと」です。

 「ベクトルを自分以外に向ける」というのは、何か上手くいかなかったときに、その原因を周りの人間や、環境のせいにしてしまうということです。

ベクトルを自分以外に向ける人は絶対に成功しません。

勉強でも仕事でも、子供でも大人でも、絶対に成功しません。

S君はS君で自分にベクトルを向け、サポートする側はサポートする側にベクトルを向ける。これが相乗効果となって良い結果をもたらします。

このベクトルの話はまたの機会に詳しくお伝えします。

 

⑤工夫して「勉強時間」捻出していること

受験勉強を本気で取り組んでいる人にとっては当たり前のことですが、時間は工夫して作り出すものです。

「時間がない」と言って時間を捻出する工夫をしない人は勝てません。

S君もR君同様に毎日の部活で忙しい日々を過ごしています。

高1から学習していても、現状と志望校から逆算するとやらなければいけないことが多く、時間が足りません。

そこで、高1のときから、どの時間で何をどのように勉強すれば効率よく学習ができるかを相談しながら、スケジュールを作っていきました。

今では、自分から時間を作り出してくれるので、頼もしい存在となっています。

ベクトルの話とも重なりますが、「部活で忙しいけど、部活入るって決めたの自分だしね、やれるときにやんないとね。」と高1の時にS君が呟いたのを今でも覚えています。

 

⑥「スマホ」に支配されていないこと

S君、R君、K君は中学時代からスマホに支配されていませんでした。

持ってはいましたし、使ってもいましたが、本来の目的を見失うほどの中毒症状はありませんでした。S君は若干の危険を感じたのか、自分からスマホと距離を置く作戦をとっていた時期はありましたが、3人ともうまくスマホとは付き合っていたと思います。

どんなに優れた勉強法もスマホの前には無力です。

ゲームもラインもyoutubeSNSも、なんでもできてしまうスマホは非常に危険です。

正しく使えればよい勉強道具となりますが、「自分は正しく使える!」「自分の子供は正しく使えるはず!」と勘違いした子供や親を奈落の底に突き落とすのがスマホです。

このスマホに関してはまた別の記事で危険性や成功事例などを紹介します!

 

以上、市ヶ尾高校2年生・S君の河合塾全統高2(第1回)模試結果と勉強法でした。

先日S君の進研模試の結果も返却されたので、こちらも載せておきます。

 

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進研模試の偏差値は参考にならないのですが、市ヶ尾高校内順位2番~3番は立派だと思います。物理の校内1位も立派です。この模試を見ながらS君は、

「所詮、進研模試だからできて当たり前」

「英語が全然ダメ。長文読めたと思ったのに得点できない原因が知りたい」

「校内順位も参考にならない」

などと言っていました。冷静に分析できています。

中学生も含め、模試が返ってきたら反省点を探して次に向けて改善。これを当たり前のように実施していきましょう!

講師紹介 中央大学 法学部 松原先生 

講師紹介:中央大学法学部松原先生の記事はMySTEP新ホームページへ移行しました。

画像をクリック

mystep-study.com

 

 

【小・中学生向け】 神奈川県 公立高校入試のしくみ 2020

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今回の記事では、神奈川県公立高校入試のしくみを詳しくご説明していきます!

 

 

 

神奈川県公立高校入試のしくみ

➀2020年度入試要項抜粋(全日制一般募集)

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➁現在の入学者選抜制度

1.選抜の機会は1回(全日制)

全日制、定時制通信制のすべての課程で「共通選抜」が実施されています。

 

<共通選抜の特徴>

★全日制、定時制通信制のすべての課程で同じ日に実施される。

 

★いずれかの高校のいずれかの課程・学科・コース等に、1つだけ志願することができる。

 

★出願後1回だけ、他の高校または同じ高校の他の課程・コース等に志願を変更できる。

 

定時制通信制では、共通選抜の募集人員は全体の80%になる。残りの20%は共通選抜の後に実施される「定通分割選抜」で選抜する。

 

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2.全員が学力検査と面接を受検する

 学力検査では、おもに「基礎的な知識および技能」と「思考力、判断力、表現力等」を測り、面接では、「主体的に学習に取り組む姿勢(学習意欲)」を測ります。

 

<学力検査・面接の特徴>

★学力検査は、幅広い領域で「新たな学力」を把握するため、5教科で実施される。

※高校によって、2教科の範囲で2倍までの重点化される場合がある。

定時制は、3教科での実施。

通信制とクリエイティブスクールは、学力検査は実施しない。

※「特色検査」を実施する高校は、学力検査を3教科まで減らす場合がある。

 

★面接では、以下を全校共通の観点として評価する。

・入学希望の理由

・中学校での教科等に対する学習意欲

・中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲

 

★面接の参考資料として、「面接シート」を事前に提出する。

※面接シートの内容は点数化されない。

 

3.学力検査は「思考力・判断力・表現力」を重視

2012(平成24)年度入試までは、「基礎的な知識および技能」の把握に重きが置かれていましたが、「新たな学力」をバランスよく測るため、「思考力、判断力、表現力等」の把握をより重視した内容へと改められました。

これにより、2012年まで一部の高校で実施されてきた独自の学力検査問題は、すべて廃止されました。

 

4.調査書は評定だけを資料にする

中学校が作成し、受験債が願書とともに提出する「調査書」(いわゆる「内申」)は、5段階の「評定」のみを資料とします(クリエイティブスクールを除く)。

 

<調査書の評価の特徴>

★調査書は、「評定」だけを資料とする。

※クリエイティブスクールは、評定を資料とせず、観点別評価を活用。

※諸活動の記録や初見欄当に記載されている内容は、面接の際の参考資料とするが、点数化はしない。

 

★第2学年と第3学年の9教科の評定を、以下の計算式にしたがって点数化する。

 2年3学期(または後期)  5段階×9教科  =45点満点

 3年2学期(または同時期) 5段階×9教科×2=90点満点  合計135点満点

※高校によって、3教科の範囲で2学年+3学年×2の合計値に2倍までの重点化をされる場合がある。

 

5.各校の特色に応じた検査も実施できる

共通の検査(学力検査と面接)以外に、各高校の特色に応じた検査を実施することができます。これを「特色検査」といいます。

 

<特色検査の特徴>

★特色検査には、「実技検査」と「自己表現検査」の2種類がある。

※各校で実施する場合は、2種類のうちのいずれかになる。

 

★特色検査を実施する高校は、学力検査の教科数を3教科まで減らす場合がある。

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6.各資料の比率は各校が選択する

選抜は第1次選考と第2次選考に分かれていて、それぞれ「数値S1(S1値)」「数値S2(S2値)」を用いて選考が行われます。

S1・S2値を算出する際の比率は、定められた範囲内で各高校が選択します。

 

<各資料の比率の特徴>

★第1次選考は、共通選抜の募集人員の90%まで、S1値の順に選考します。S1値は、調査書・学力検査・面接の結果をもとに、各校が決めた比率で算出する。

※資料の一部(おもに調査書)が整わない者については、参考資料にできる資料を活用します。

 

★第2次選考は、S2値の順に選考します。S2値は、資料の一部が整わない者にも配慮し、調査書の評定を用いずに算出する。

※資料の一部が整わない者だけでなく、第1次選考に漏れた者もその対象にする。

 

★各資料の比率は、それぞれ2以上の整数にして全体の合計が10になるように配分する。

 

★特色検査を実施した場合は、その比率を5以下の整数にして、合計の10に加える。

 

★調査書や学力検査は、各校ごとに重点化される場合がある。

※調査書の評定は、第1次選考に限り、3教科の範囲で2倍を限度に重点化される場合がある。

※学力検査の得点は、第1次選考・第2次選考のいずれでも、2教科の範囲で2倍を限度に重点化される場合がある。

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7.全県がほぼ1学区制

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国・私立高校入試のしくみ

➀国・私立高校入試の選抜方法

神奈川県の私立高校の入学者選抜方法には、以下のような種類があります。

多くの高校はこれらの中から2種類以上の方法を採用して実施しています。

 

★推薦入試

出願時に中学校長からの推薦書を提出する入試です。

その高校を第1志望にしている生徒が対象で、試験は面接のみ(作文を課す高校もある)で、筆記試験は行われないのが一般的です。

ほとんどの学校の場合、中学と高校の間で事前に入試相談が行われるため、内申などの出願資格(打診基準)を満たしていれば、不合格になる可能性はほとんどありません。

ただし、慶応義塾のように、出願資格を満たしていても不合格者が出る高校もあります。

 

★一般入試(書類選考)
面接や筆記試験を課さず、調査書などの出願資格のみで選考する入試です。

第1志望者のみを対象とする場合と、他行との併願が可能な場合があります。

 

★一般入試(書類選考以外)
推薦入試・書類選考以外の入試です。ほとんどの場合、筆記試験が行われます。

この一般入試はさらに3つに分けられます。

 

1.単願(専願・単願確約)

その高校を第1志望にしている生徒が対象です。

推薦入試同様、内申などの出願資格(打診基準)を満たしていれば、不合格になる可能性はほとんどありません。

推薦入試との大きな違いは、筆記試験が行われるか否かということです。

 

2.併願(併願確約)

別の高校を第1志望にしている生徒が、押さえ(すべり止め)として受験するものです。

公立高校の併願のみ認める高校と、私立高校との併願も可能な高校とがあります。

推薦入試や単願同様、内申などの出願資格(打診基準)を満たしていれば、不合格になる可能性はほとんどありません。

 

3.一般受験(オープンなど)

内申などの出願資格(打診基準)がなく、試験当日の結果のみで選抜を行うものです。

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➁打診基準について

一般受験以外の入試では、各私立高校が事前に定める内申点等の基準(「打診基準」「相談基準」などと呼ぶ)を満たしているかどうかで、合否が大きく左右されます。

 

<内申>

9教科合計での基準を設定している高校が県内で推薦を実施する高校の約8割を占め、最も多くなっています。

 

<内申以外の内容>

内申以外のさまざまな条件を満たしている場合に、内申合計に加点するなどの優遇制度がある高校が多くなっています。

 

例えば、次のような内容が評価対象になります。

英語検定漢字検定などの各種資格

★生徒会役員・部活動で大会やコンクールに入賞するなどの実績

★3年間皆勤・福祉活動・芸術活動などへの取り組み

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➂一般受験(オープンなど)について

一般受験(オープン・フリー・純粋一般などとも呼ばれる)での募集を行う高校は、以下の2種類に分けられます。

 

<併願制度がない高校>

一般入試(書類選考を除く)は、一般募集のみで行い、打診基準が合否を左右する併願制度を設けていない高校です。

難関・上位校に多く見られます。

<併願制度がある高校>

一般入試に、併願制度を同時に設けている高校です。

多くの場合、併願での受験日とは別に、オープン入試・B日程などの名称で一般受験の入試を行います。

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さいごに

いかがでしたでしょうか。

高校入試のしくみ等でご不明な点がありましたら、お問い合わせください。

次回の記事では、神奈川県公立高校入試の問題分析結果をご紹介いたします!