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【小・中学生向け】国語・作文課題の書き方

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

国語・作文課題の例

国語の作文課題は、学年が上がるにつれて出題される頻度が増え、内申にも大きく関わります。

こうした意見文や作文を書く際に注意したいことは、「正しい言葉遣いで、論理的に述べられているかどうか」ということです。

例えば、漢字のミスがあったり、話し言葉で書かれていたりすると、減点の対象となります。また、言葉遣いなどができていても、だらだらと同じ言葉を繰り返していてまとまりのない文章も減点されてしまいます。

まずは、作文における言葉のルールと、論理的な作文の書き方をご紹介します。

 

※生徒自身の学力・語彙力・提出期限・先生の採点基準・内申への影響などを考慮した上でサポートをしているため、これからご紹介するものはあくまでも一例としてご覧ください。


作文・言葉のルール

①「だ・である」「です・ます」に統一する。

②「話し言葉」ではなく「書き言葉」で書く。
 「でも、だけど」→「しかし」
    「なので」→「だから」
    「やっぱり」→「やはり」 など

③「事・時・物」を「こと・とき・もの」とひらがなで書く。

④  原稿用紙のマスを正しく使う。
(段落の最初のマスは1マス空ける。など)

 

論理的な作文の書き方
文章の構成を「はじめ」「中」「おわり」の3段階に分けましょう。

「はじめ」:書き手の意見や主張

「中」:なぜそう思うのかの理由

「おわり」:結論として書き手の意見や主張

「はじめ」の部分には、書き手の意見や主張を簡潔に述べます。

 

賛成・反対の意見を述べるものであれば、『私は〇〇に賛成します。』

△△についてあなたはどう考えますか、という問いに答えるものであれば、『僕は〇〇だと思います(考えます)。』

このように、できるだけ簡潔にしましょう。

「はじめ」の部分で、先に理由を述べたり、だらだらと長い文章を書いたりしてしまうと、何について書かれている文章なのかが分かりにくくなります。

「中」の部分には、なぜそう思うのかの理由を述べます。

理由は、1つではなく2~3つなどいくつか挙げると説得力が増します。

「おわり」の部分には、結論として書き手の意見や主張をもう一度述べます。

「はじめ」の部分に書いた内容を言い換えます。

『〇〇という理由から、私は〇〇だと考えます。』などのように書くとまとまりのある文章となります。

以上が、作文における言葉のルールと、論理的な作文の書き方です。

・・・とは言っても、軸となる「書き手の意見や主張」を考えるのが難しいと思います。

意見や主張を考えるのが難しい場合は、学校のノートや教科書ガイドに書いてある「めあて」「主題(テーマ)」を参考にしましょう。

国語の作文課題は、自由に書いていいと考えてしまいがちですが、実は、学校の先生は「生徒に考えてほしい・感じてほしい内容」を(大まかにですが)答えとして持っています。

その内容から大きくずれてしまうと、減点されてしまう場合があるのです。減点されないためには、学校のノートや教科書ガイドから、ある程度の答えを予想し、その内容をもとに「書き手の意見や主張」の方向性を決めましょう。

 

以上を踏まえて作成した課題例を見てみましょう。

以下は、過去に実際に出題された中学3年生の国語の作文課題の例です。

〈例1〉問:「握手」を読んで、あなたが考えたことを自由に述べなさい。

 3年 国語(光村図書)教科書「握手」井上ひさし より

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≪参考までに「握手」あらすじ≫ 

中学3年から高校卒業までを児童養護施設で育った「わたし」は、当時の園長だったルロイ修道士と再会します。思い出話に花を咲かせる中、ルロイ修道士の様子がおかしいことに気づきます・・・

 
しかし、〈例1〉の内容では、評価はせいぜいB程度(評価が良い順にA→B→Cだとします)です。

なぜかというと、内容が「ありきたり」で「自分らしさがない」からです。

良い評価を得るためには、ある工夫が必要となります。

高評価を得るための工夫


あらすじや本文の内容は最小限に抑える。


「実際に社会でおきている事柄」や「自分の体験」を述べる。


登場人物の言動を自分におきかえて述べる。
・自分だったらどうするか、
・どう思うか、など


作品を通して自分自身がどのように成長・変化したかを述べる。
・これからどう行動したいか など


書き手の意見や主張を引き立たせる「言葉の選択」をする。

 

ここまでの内容を踏まえ、実際に最高評価のA°を取得した課題例がこちらです。
〈例2〉

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① あらすじや本文の内容は最小限に抑える。

〈例1〉では、本文の内容をそのまま引用しているため、書き手の意見や主張があまり読み取れません。

あらすじや本文の内容は読み手に最低限伝わる程度におさめ、意見や主張を詳しく述べるようにしましょう。

② 「実際に社会でおきている事柄」や「自分の体験」を述べる。

〈例2〉では、実際に児童養護施設で育った子どもたちの状況を想像したり調べたりして、実際の内容を述べています。

そうすることにより、書き手の意見や主張に根拠が生まれます。

他にも、自分の体験などを組み込むことで、「自分が社会で生きる人間であることを意識している」ということが読み手に伝わり、高評価につながりやすくなります。

③ 登場人物の言動を自分におきかえて述べる。
「もし私がルロイ修道士だったなら・・・」というように、登場人物を自分におきかえて考えてみましょう。登場人物と自分を対比させ、登場人物の人柄や言動を強調させることで、意見や主張に説得力が増します。

④ 作品を通して自分自身がどのように成長・変化したかを述べる。

③にもあったように、現状の自分と比較し、そのうえで自分の考えや行動がどのように変わったのかを述べましょう。

ここまでに書いたように、学校の先生は「生徒に考えてほしい・感じてほしい内容」を引き出そうとして授業を進めています。

その内容に合うように、自分の成長・変化を書くようにすると、評価が高くなるでしょう。

⑤ 書き手の意見や主張を引き立たせる「言葉の選択」をする。
書き手の意見や主張を引き立たせるためには、「言葉の選択」が重要です。

単に本文にある表現を用いるのではなく、別の言葉に言い換えると良いでしょう。

例えば、『感動した』という言葉を『感銘を受けた』に、『優しい』という言葉を『愛情が深い』に言い換えるなどの具体的な表現に言い換えましょう。

特に形容詞(優しい・楽しい・悲しいなど)を具体的な描写などを交えて述べることで、読み手に「ありきたり」な印象ではなく「その人らしさ」が伝わり、文章が引き立つこと間違いなしです。

 

以上のように、いくつかの工夫を取り入れることで、高評価を得られる課題を作成することができます。

しかし、自分一人で実施するのが難しいと感じた場合は、ぜひ教室スタッフまでご相談ください!

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