こんにちは!
あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の
MySTEP(マイステップ)です!
今日は、
「英文法を“正しく”解いていますか?」
と題して、大学受験に(もちろん高校受験や定期テストにも)
欠かせない英文法の解き方(コツ・手順)
を紹介したいと思います。
NextStage(ネクステ)やVintage(ビンテージ)、レベル別英文法、
Scramble(スクランブル)や英頻などの
参考書・問題集を解く際にも重要な考え方です。
*あくまでも受験英語の域を出ませんから、
日本で英語を学んできた受験生や中高生を対象にしたいと思います。*
さて、次の問題を見てください!
Q 空欄に当てはまる語句を①~④から選んでください。
A: "Can you ( ) a duck from a goose?"
B: "I have no idea. I grew up in the city!"
① call ② choose ③ say ④ tell
さて、答えは決まりましたか?
実はこの問題、センター試験の問題なのですが、
正答率はなんと、23%程度なんです!
一番多かったのは、② choose の43%でした。
②を選びたい気持ちはわかりますが、
②を選んだ人!
もしかして、全文を訳しましたね!?
引っかかった理由はソレなんです!
和訳すると
意味の似た言葉が見つかってしまって、
選択に迷ってしまうんです。
ところが!
今回の問題は、「tell A from B」が
「AとBを見分ける・区別する」
という熟語であることを知っていれば解ける問題でした。
答えは④ tell です。
このように、英文法は“正しく”解かないと、
知らないうちに損をしているかも知れませんよ?
ということで、様々な問題を使って、
熟語や文法の見つけ方
選択肢の削除の仕方
和訳しないと出てこないもの
を紹介したいと思います!
Level 1
Q1: We ( ) the world situation.
① discussed ② discussed about
③ discussed in ④ discussed over (北海道文理科短大)
まずは、オーソドックスな「自動詞と他動詞」です。
高校英文法の初めにあって、
「これやってどーするの?」ときかれる
英文法No.1でもありそうな文法ですが、
コレ。
「discuss」は他動詞→前置詞を後ろにつけない動詞
なので、自動的に①なんです。
訳す必要もないんですね!
文法で学んだことが活きる良い一例だと思っています。
Q2: He survived the operation ( ) to die of pneumonia.
① but ② only ③ so as ④ until (南山短大)
さて、こちらの問題ですが、空欄の前後関係を見ましょう。
前:生存 ↔ 後:死亡 となっています。
ここから、「結局死んでしまった」というのがいいでしょう。
*英文は不謹慎な表現も多い気がしますね :)
つまり、「only to V(動詞)」で
「結局Vする」という不定詞の慣用表現を使います。
答えは②
ただし!
「survive」の意味くらいは知っていないと解けません。
単語を知らないと解けない
、というのもあながち嘘ではありません!
Q3: あの湖を見ると、君は必ずその美しさに心を打たれます。
You ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) by its beauty.
① being ② impressed ③ never
④ see ⑤ the lake ⑥ without (京都学園大)
さて、この問題は、
「~すると、必ず-する。」という表現に注目です。
「never ~ without -.」という動名詞の重要表現がありました。
直訳すると、「-せずに~することはない。」ですが、
意味的には「~すると、必ず-する。」と言えそうですね。
つまり今回は、
(You) never see the lake without being impressed (by its beauty.)
と書けます。
答えは③④⑤⑥①②です。
このように、重要表現(熟語)
が肝になった問題ですが、
この問題も、
「without(前置詞)」
のうしろは名詞or動名詞!
ということを知っていないと、順番もグチャグチャになりかねません。
ね?文法って大事ですよね?
TOEICやTOEFL、IELTSだって同じです。
規範文法と言われる
しっかりとした文法なしには
本物の「英語力」は
絶っっっっ対に付きません。
Q4: "Jane won't be able to attend the party tonight? Why not?"
- "She says he son's caught a cold and ( ) care of him."
① must be taking ② must have taken
③ will be taking ④ will have been taking (センター)
Level1最後の問題はこちら。
答えは③ですが、
58%の人が①を選んでいるんですね。
これは、文法が曖昧だから!なんです。
① must は「(今)~しているに違いない。」
なんです。今、なんです。
でも、前者のセリフには「tonight」がありますね。
「今夜」のことですから、
「これから」のことだと推測されます。
つまり、単純未来の「will」を使いましょう!
となるんですね。
さて、Level 1は
問題を訳すよりも先に答えの出るシリーズでしたが、
Level 2では
「選択肢を切る」ことを中心に紹介したいと思います。
Level 2
Q1: Tom ( ) he would be absent from school next week.
① said ② says ③ told ④ was telling (大阪経大)
では、この問題を考えていくわけですが、
もちろん、訳しません!
まず、主語が2つある(複文)なので、
うしろは
thatが省略されたthat節(~ということ節)
だと考えてみましょう。
すると、うしろに直接thatが来るのは
sayなので、③・④はありえません。
atのような時点を表す言葉もありませんから、
進行形である④はやっぱりありえません。
さらに、that節の中はwouldなので、
時制の一致より、②もありません。
つまり、答えは①ですね!
文章で書くと長いですが、
これを考える時間は
長くて10秒です。
文法・語法を知っているだけで
こんなに短時間で答えにたどり着けるんです!
Q2: The brakes need ( ).
① adjusted ② adjusting ③ be adjusted ④ to adjust (別府大)
次はコチラです!
まず、無生物主語ですね。
さらに、動詞がneedです。
この時点で「(物)が~する必要がある。」
というのはオカシイので、
「~される必要がある。」わけです。
続いて、wantとneedは、
通常、to+動詞の原形ですが、
~ingにすると、「~される必要がある」
と受動態っぽくなる表現がありましたね。
というところから、答えは②です。
ね?訳してないでしょう?
Q3: His paper is superior ( ).
① than I ② than mine ③ to me ④ to mine (東海大)
さて、3問目。
見るのは、( )の前の"superior"だけ。
ラテン語に由来する比較級は、
thanじゃなくて、toでしたね。
ということで答えは③。
今回の、be superior to~は優れているという意味ですが、
対義語は、be inferior to~で、劣っている。
他にも、be senior to~(年上)
↔ be junior to(年下)もありますね!
Q4: The athelete was standing so close to me that,
( ), I could have reached out and touched her.
① had I tried ② I had tried ③ I have tried ④ I tried (北海学園大)
Level2最後の問題です!
随分と長いなぁ。訳さないと無理かなぁ…
と思ってしまいそうですが、大丈夫!
カンマで区切られた文章ですから、
A, B, C.のように考えてみましょう。
まず見るのはCです。
時制が完了時制なんです。
でも、Aを見ると、
過去(進行形)時制なんです。
ここで疑うのは、「仮定法」。
時制が違うってことは、Bでなんかあったんですよ。
今回は、Bに仮定法のIf節が来てたんですね。
でも、選択肢にifがない!!
よく見てみると、had I ~がありますね。
倒置するとifが消えるのも、
仮定法の特徴でした。
ということで、答えは①です!
さて、ここまでは
訳を考えずに、熟語や構文、文法で乗り切りましたが、
最後に、Level 3では、訳を考える問題でも
手間を最小限にする方法
を紹介して終わりにしたいと思います。
Level 3
Q1: A big earthquake may reduce our civilization ( ) chaos.
① at ② on ③ to ④ with (東京薬科大)
さぁ、Level 3はここからスタートです。
難しいのかな。と思うと、そうではありません。
やってみましょう!
( )の前後に注目です。
文明(civilization)と混沌(chaos)は、
およそ対義語であるとともに、
文頭のA big earthquakeは、
文明を崩壊させるかもしれない(may)
ので、状態の変化を表していますね。
つまり、答えは③。
前置詞のtoは、
変化のベクトルを表しているんですね!
もちろん、選択肢が全て前置詞ですから、
前置詞の問題だ!と考えてもいいですね!
あ、ちなみに、
「reduce A to B」で
「AをBの状態にする(reduceなのでマイナスのイメージ)」
という熟語でもありますよ!
少し話が逸れますが、
単語はスペル・読みを覚えるのはもちろんですが、
イメージで覚えられることも確かです。
語源を遡ると
たくさんイメージだけで繋がるんですね。
また詳しく紹介しますね!
Q2: Come what ( ), I will stick to the dicision I have just made.
① can ② could ③ has ④ may (英検準1級)
今度は、
全ての選択肢が助動詞です。
ですが、これも、訳を考えるのは最小限です。
まず、カンマ以降を見ましょう。
「will stick」ですから、
貫き通す!という感じですね。
「will」ですし、
これからの話であることは間違いなさそうです。
つまり、
可能性の話ですね。
「come」は
「来る」→「起こる」のイメージ。
つまり、カンマの前は、
「何が起こっても」
というニュアンスでしょう。
というところから、④です!
単語(熟語)
文法
核となる考え方(イメージ)
この3つが揃えば、
英検準1級だって、へっちゃらです!
Q3: The significant changes ( ) humans
have occurred in only the last 200 years.
① bring about ② bringing about
③ brought about ④ brought about by (獨協大)
少し文章そのものが難しそうですが、
実は、大事なことを知っていれば、
一瞬で決まるんです。
まず、
( )の中に動詞が入ってしまうと、
have occurredの行き場所がなくなってしまいます。
ここから、①はありえません。
次に、
「significant changes (重要な・大きな変化)」は
独りでに起こりませんから、
もたらされた(brought)ものである
と考えると、②もありえません。
最後に、
「bring about」は
「〜をもたらす」
という群動詞ですから、
「もたらされる」場合は
「群動詞+by」ですね。
つまり、④です。
ちなみに、群動詞とは、
「laugh at」や「speak to」などの
「動詞+前置詞」でセットになった動詞のことです!
Q4: Recycling is a process ( ) materials are given a second life.
① by which ② that ③ whose ④ with which (立命館大)
最後はこちらです。
ここまで問題を紹介して、
一つ言えるのは、
とてつもなく難しい問題を除いて、
紛らわしい英文は、
中堅層の大学に多いということです。
では、参ります。
まず、
( )の前が
「process(手段・方法)」なので、
後ろの文の後ろにも方法を表す文があったことが伺えます。
by+(手段・方法)
で「〜することによって」
と言えます。
よって、答えは①です。
では、実践編です!
実際に問題を解いてみましょう!
*まとめ・全訳は記事の下の方です!*
Q1: All you have to do is ( ) for dinner tonight.
① get dress ② get dressed
③ get dressing ④ get to dress (名城大)
Q2: I find it difficult to keep the coversation ( ).
① carrying ② coming ③ going ④ holding (英検2級)
Q3: There are few places downtown for parking,
( ) is really a problem.
① what ② where ③ which ④ who (センター)
Q4: He came all the way to my office to discuss ( ) with me.
① about the plan ② as to the plan
③ over the plan ④ the plan (上智大)
Q5: I think that's a very ( ) story.
① credential ② credible ③ credit ④ credulous (上智大)
Q6: You ( ) come with us,
since you are saying you have nothing better to do tonight.
① might as well ② shouldn't ③ would ④ would have (慶応大)
Q7: Asked about the new car's outstanding features,
the car dealer first mentioned ( ) of fuel.
① about its economic use ② about its economical use
③ its economic use ④ its economical use (慶応大)
Q8: With the invention of agriculture, there was a ( ) explosion,
as it became possible to go on to much higher level of production than before.
① bomb ② food ③ land ④ population (中央大)
*解答・解説* 赤くなっているのが答えです。
Q1: All you have to do is ( ) for dinner tonight.
① get dress ② get dressed
③ get dressing ④ get to dress (名城大)
まず、選択肢を見ましょう。
カタチの違う「dress」がありますね。
「dress」は「(服を)着せる」という
使役っぽい動詞ですから、
( )の後ろには、人がいないと、着せれません。
すると、「着る」の意味として使うと言えます。
「dressed(過去分詞)」の状態で「着る」になりますね。
すると、②です。
ちなみに、
「All you have to do is to V」
で「Vしさえすれば良い」
という意味ですが、今回は「to」が省略されています。
もちろん、解く際には訳しません!
Q2: I find it difficult to keep the coversation ( ).
① carrying ② coming ③ going ④ holding (英検2級)
まず、選択肢を見ましょう。
この問題は、分詞の問題ですね。
次に、( )の前を見ると、「conversation(会話)」があります。
会話は
「続く(going)」性質を持っていますから、③です。
Q3: There are few places downtown for parking,
( ) is really a problem.
① what ② where ③ which ④ who (センター)
まず、選択肢を見ましょう。
この問題は、疑問詞or関係代名詞の問題ですね。
「,」もあるので、関係代名詞の問題とみていいでしょう。
次に、( )の後ろを見ると、「問題だ(problem)」となっています。
ここで、先行詞1つ、今回なら駐車場(parking)を考えると、
駐車場が問題、では話がまるで通じませんね。
つまり、前文全体が先行詞(先行節)になっていた
前文全体を先行詞(先行節)にできるのは
「which」だけなので、
③です。
Q4: He came all the way to my office to discuss ( ) with me.
① about the plan ② as to the plan
③ over the plan ④ the plan (上智大)
これは、選択肢を見るまでもない問題です。
( )の前が、「discuss」ですから、
前置詞(about, as, over)を取りません。
よって、④です。
Q5: I think that's a very ( ) story.
① credential ② credible ③ credit ④ credulous (上智大)
これは、選択肢をみましょう。
似た言葉が並んでいますから、品詞の問題ですね。
次に、( )の前後を見ましょう。
「a ~ story」となっていますから、
大きく名詞句です。
更に、名詞の前に空欄がありますから、
形容詞(②or④)が入ることも推測できますね。
②は確実な→人&物、④は騙されやすい→人
に使うので、②です。
Q6: You ( ) come with us,
since you are saying you have nothing better to do tonight.
① might as well ② shouldn't ③ would ④ would have (慶応大)
選択肢を見て、これしかない、と思った方もいるのでは!?
と思いますが、解説をしていきます。
「since」が理由を表す接続詞です。
ここから、後ろの文は理由の中身、ということになります。
その中身には、「何もすることがない」と書いてあるので、
( )の前後から推測すると、「一緒に来たほうがいい」
と言えそうです。よって①です。
それ以外を入れてしまうと、
②は冷たい人、③は意味不明、④は文法的に誤り
となります。
Q7: Asked about the new car's outstanding features,
the car dealer first mentioned ( ) of fuel.
① about its economic use ② about its economical use
③ its economic use ④ its economical use (慶応大)
まず、選択肢を見るわけですが、
すごく似ています。。。
でも、( )の前は「mention(述べる)」これも前置詞を取りません。
から、①と②はありえません。
つぎに、「economic」と「economical」
ですが、それぞれ、「経済学の」「経済的な」
という意味です。
この場合、自動車・燃料の話がありますから、
「economical」が良さそうですね。④です。
訳が必要になるパターンです。
Q8: With the invention of agriculture, there was a ( ) explosion,
as it became possible to go on to much higher level of production than before.
① bomb ② food ③ land ④ population (中央大)
最後です。
選択肢を見ても「何」についての問題か
はっきりしませんね。
ですが、( )の後ろを見ると、
「explosion(爆発)」があります。
「a ~ explosion」は名詞句になります。
また、②食べ物の爆発と③島の爆発は意味がわかりません。
①か④になるのですが、
( )の少し前には、
「the invention of agriculture(農業の発明)」があります。
ここから、推測すると、
文明の起源を考えて、「人口爆発」という単語がふさわしいように思います。
よって、④です。
このように、推察力や一定量の知識が必要
であることもわかります。
最後に、
英文法の「正しい」解き方を
まとめておきたいと思います。
・全文を訳さないこと。
もちろん、練習では全文を訳して、構造や文法を把握しましょう!
他の選択肢の意味や、ダメな理由も考えます!
・単語や文の構造を把握すること。
( )の前後や「,」の前後での違いも重要です!
・選択肢を吟味すること。
ここで、「何を聞かれているのか」に注目します。
優先度的には1番です。
この3点に集約されていると思います。
もちろん、単語や熟語、一通りの文法内容
を知った上で、ですよ!
今日から、「正しく」解いて、
本物の英語力を身につけましょう!
質問はこちらまで。
*今回使用した英文の全訳*
Lv.1
Q1:我々は世界情勢について話し合った。
Q2:彼は手術で一命をとりとめたが、結局肺炎で亡くなった。
Q3:あの湖を見ると、君はその美しさに必ず感動する。
Q4:「ジェーンは今夜のパーティーに来られないんでしょ?なんで?」
ー「息子が風邪引いて、看病するからって言ってたよ。」
Lv.2
Q1:トムは来週学校を休むと言った。
Q2:ブレーキは調整の必要がある。
Q3:彼の課題は僕のよりも優れている。
Q4:その選手は僕のすごい近くにいたから、
やろうと思えば、手を伸ばして触れたと思う。
Lv.3
Q1:大地震が文明を混沌とさせた。
Q2:何が起こっても、僕は決めた考えを貫くよ。
Q3:人間によってもたらされた大きな変化はここ200年で起こっている。
Q4:リサイクルはものに第二の命を与える方法だ。
実践編
Q1:あなたは今夜の夕食の身支度さえすればよいのです。
Q2:会話を続けるのが難しいとわかった。
Q3:都心には駐車場が少ないのが問題だ。
Q4:彼は僕とそのプランを話すためだけに来た。
Q5:あれはかなり正確な話だと思う。
Q6:今夜何もすることがないっていうなら、一緒に来たほうがいいよ。
Q7:新しい車の特徴について聞くと、ディーラーはまず燃料の経済的使用に言及した。
Q8:農業の発明により、以前にもましてより高いレベルでの生産への移行が可能になったので、人口爆発が起こった。
以上!
大学受験 英文法の正しい解き方をお伝えしました!