こんにちは!
MySTEP(マイステップ)です!
今回は、
化学の参考書比較
をお伝えします!
化学の勉強法については後日ブログで詳しくお伝えします!
比較する参考書はこちら!
講義系参考書
『宇宙一分かりやすい高校化学』
『大学入試(岡野)シリーズ』
『Doシリーズ(鎌田・福間)』
辞書系参考書
『化学の新研究』
本日はこの4種類を紹介します!
講義系参考書
『宇宙一分かりやすい高校化学』
(理論・有機・無機)船登惟希著
良い点
本書は分かりやすさと化学の基本的知識を習得することに力を入れています。
図やイラストを多用し、専門用語による解説を極力避けることで難易度の簡易化をしています。計算もパターン化し、どの問題でも当てはめられるようにしています。
理論、無機、有機の順に読むことを薦めていますが、内容的なつながりがあるわけではないので無機と有機は逆に進めても構いません。
文字・イラストの大きさは他のテキストに比べ大きいです。
高校教材でよく感じられる重苦しさは本書ではかなり軽減されています。
左ページに解説、右ページにイラストを集めているため、右半分を流し見てイメージを作ってから左の解説に入るなど、工夫して読み進むことで効率を上げることが可能です。
別冊問題集が付属しています。
本書の一定の部分まで読むと、そこまでに対応する問題が指示され、それを解くことで内容理解の確認を行うことも可能です。
解説もついているので、自分で進めやすくなっています。
「化学をゼロから学び始めたい人」
「化学が非常に苦手で一人で進める自信がない人」
におすすめです。
悪い点
分かりやすさに焦点を当てているため、書かれていない内容も多く存在します。
細かいところまで詰めようと考えている場合は、この本だけでは不十分になります。
また、他の問題集などの解説は簡単に表現していない場合が多いので、それらとの難易度の差に苦戦するかもしれません。
さらに、他のテキストに比べかなり分厚くなっているので、有機・無機を読んでいるときに理論に戻って調べたいものがあるとき手間がかかります。
情報の一元化をして効率を上げる必要があります。
問題集の問題は一般的な問題集の例題・基本問題レベルであり、数も多くはないので別に演習テキストを用意しましょう。
『岡野の化学基礎が初歩からしっかり身につく』
『岡野の化学が初歩からしっかり身につく』
岡野雅司著
良い点
本書は化学基礎と化学を別のテキストに分けて構成しているテキストです。
化学基礎しか選択しない場合や化学基礎だけをひとまず固めたい場合に重宝します。
図や文字は大きめに使われているので読み進めやすく、この図はイメージイラストより本格的な図に寄せているため良い解釈をすることが可能です。
説明では、「岡野流解法」という名前でオリジナル解法が紹介されています。
また、「化学を比で解く」ことをおすすめしているテキストです。
各単元の終わりに演習問題が付属しており、読んで得た知識をアウトプットすることが可能です。
解説は講義の流れをなぞっているので、読み詰まることは少ないでしょう。
計算問題など別解が存在するものはそれらも載せています。
化学は理論化学①、無機化学+有機化学①、理論化学②+有機化学②の3冊に分かれており、バランス良く進めることを目標としています。
理論②は化学の中で最も難しいと思われる分野を扱っており、化学にかなり慣れてから触れることで難易度を下げています。
理論化学①の目次には各単元に科目のマークが書かれているので、理論化学①のテキストで化学基礎のみを学ぶことは可能です。
「文系理系問わず化学を受験科目に考えている人」
「別の演習問題を解く時間はないが、最低限の演習だけでもしたい人」
におすすめです。
悪い点
本書の内容は基礎基本を固めるレベルであり、難関校を目指す場合に知識量に不安が残ります。
別の辞書タイプのテキストが欠かせないですが、それらは「岡野流解法」を用いない解説を使っているため、得た知識との差に苦戦する可能性があります。
問題量は最低限の量ですので、別のテキストも並行して用いることで効率よくインプット・アウトプットを行うことができます。
本書は理論と有機が2冊に分けて構成しているため、2冊を終えるまで完成しません。必ず最後までやり遂げないと戦力にできません。
『Doシリーズ鎌田の理論(有機)化学の講義』
『Doシリーズ福間の無機化学の講義』
鎌田真影著・福間智人著
良い点
本書はシンプルにまとまっています。
図は本格的なものが多いので、反応の過程や物質の概形を正確に捉えることが出来ます。
理論化学の前半は化学基礎、中盤から後半が化学になっているので、化学基礎だけ学びたい場合は前の方を使用しましょう。
書いてある内容の難易度は高めで、他の2冊には載せていない、あるいは明言されていないことも詳しく説明されています。
「入試攻略への必須問題」は例題のようなものであり、読んだ内容のアウトプットをすることができます。
中には大学の過去問を用いていることもあり、実戦力を高めることができます。
解答に直接関係のないものも詳細を書いてくれているので、1問から吸える限りの知識を吸い尽くしてくれています。
「化学が得意な方人」
「難関校を志望していて、この先難しい問題集に取り組む人」
「学校などで一度化学基礎・化学をさっと終えた人」
に強くおすすめのシリーズです。
悪い点
本書は一冊で化学の学習を完結させるために専門的な知識・言葉を多用しています。
そのため化学が苦手もしくは嫌いな方には向いていません。
得意な方でも一人で進めるには根気よく時間をかけて取り組む必要があります。
イラストによる簡単な表現は少なく、専門的な図が多いため初見では飛ばしがちですが、そこまで見て理解しないと本書を使いこなせません。
付属問題の難易度は基礎問題から難関校の過去問まで様々です。
あまり統一感ある選択ではないので、付属問題は知識の使い方の例という風に割り切って、別の問題集でアウトプットするほうが実力は高めることができます。
まとめ
『宇宙一分かりやすい高校化学』
化学基礎や化学の知識がない、イチから始めたい、化学が苦手な方向け
『岡野シリーズ』
中堅以上を目指す方、苦手を得意に変えたい方向け
『Doシリーズ』
化学を得意・得点源にしたい方、難関校志望の方向け
辞書系参考書
『化学の新研究』
卜部𠮷庸著
良い点
本書はまるで化学に特化した辞書のような参考書で、この本でキーワードを検索して載っていないものは無いと言えるでしょう。
学校の一般的な教科書に載っている内容を教科書の1.5倍詳しく説明しています(著者が1.5倍と明記しています)。
本書の構成要素として、通常の解説のほかに
「詳説・補足」「参考」「例題」「Science Box」があります。
「詳説・補足」は解説の中で現れた注釈の説明です。
詳説の方が重要度は高く、補足は一周目では飛ばしても構いません。
「参考」はたとえ話などを用いることで概要理解・イメージ付けを行います。
専門用語の感覚的理解に役立ちます。
「例題」はインプットした知識を応用する練習に適しています。
実際に出題された過去問から選りすぐられているので、入試応用力が高められます。
「Science Box」は高校教養範囲を超えた内容を扱っています。
近年に見られる大学教養範囲からの出題に対応できるようまとめています。
余裕ができてから取り組んでも十分間に合います。
「難関校の問題集を解いているときにわからないものが出てきた人」
「別教材で既に化学のすべてを理解し、得意科目になっている人」
にお勧めです。
悪い点
とにかく情報量が多いことと難しい表現が多いため、化学を始める方もしくは苦手な方には絶対におすすめできません。
化学が得意な方でも、基礎基本を固める目的でこのテキストを使うことは避けるべきです。
このテキストに手を出すのは、今持っているテキストで分からないことが解決できなくなったときでも遅くありません。
本書でも注意書きされていますが、演習量は足りていないため、別に問題集を用意する必要があります。
以上参考書比較でした!
この他にも、
さらには化学の王道
なども紹介したいのですが、また次回に!
次回もお楽しみに!