こんにちは!MySTEPです! 今回は
1日で英単語を100個覚える方法
をお伝えします!
以前のブログで記憶のしくみについてお伝えしました。
今回はその記憶の特性を生かした暗記法をご紹介します。
暗記の中でも生徒からの相談が最も多い、英単語の暗記法を取り上げます。
ぜひ、試してみて下さい!
1日で英単語を100個覚えるために・・・
前回のブログでは、記憶はすぐ忘れてしまう短期記憶と長く覚えている長期記憶に分かれること、覚えた内容を長期記憶にするためには回数と感情が必要であることをお伝えしました。
では、実際に英単語を覚えるとき、記憶の特性をどのように生かせばいいでしょうか。
覚えられないという人へ・・・
例えば、暗記をしたと思ってもいざテストをすると忘れている、なかなか覚えられないという人は、このようなやり方をしてはいませんか?
・長い時間、テキストをながめるだけ・・・
・書いてはいるけど、何回書いても覚えられない・・・
・覚えたら勉強は終了、テストはしない・・・
これでは、覚えた内容はすぐに忘れ去られてしまいます。
まず、テキストをながめるだけでは目からの情報しか脳に入りません。
情報を長期記憶にするためには、情報にできるだけ多くの要素が入っていることが必要です。
前回のブログでは、要素の中でも最も効果が高いのが「感情」とお伝えしましたが、単純な単語暗記の中に感情をつけるのはなかなか難しいでしょう。
また、先生と一緒に暗記すれば、「楽しい」「おもしろい」という感情が生まれ、覚えられるということもありますが、常に先生がいる状態で暗記をするのは簡単ではありません。
何十回と単語を書いたのに覚えられないという場合は、ただの「作業」になっていたり、書くときに毎回単語を見ながら写しているだけの「字の練習」になっていることが多いです。
こちらも、長期記憶につながる要素としては足りません。
覚えた後にテストをしないというのは、脳に情報を入れただけで外に出すという行為をしない、つまり、テニスなどの技を教わった後、一切の練習なしで試合に臨むことと同じです。
脳に一度入った情報が確実に暗記できているかのチェックは、多ければ多いほど忘れにくくなります。
大切なのは、「イメージ」を持つこと
では、
正しい暗記法のポイント
とは一体どういうものなのでしょうか。
それは、
① 読み→意味→スペルの順に覚える
② 音読する
③ 小テストを何度も行う
の3点です。詳しく解説していきましょう。
① 読み→意味→スペルの順に覚える
まず、大切なのは「イメージを持つこと」です。そもそも、読めない単語を覚えるというのは、アラビア語を何の情報も持たないまま覚えようとするのと同じです。
実際に試してみましょう。
いかがでしょうか。
何のイメージも浮かばないのではないでしょうか。
このように、脳内で音に変換できない言葉を覚えるには、相当の時間と労力が必要となってしまいます。
この単語はアラビア語で「ウサウウィラ」と読みます。この情報だけでも、格段に覚えやすくなるのではないでしょうか。
読めることは大前提で、次に意味を覚えます。
意味を覚えると、脳内にイメージが浮かびます。
たとえば、‘apple’という単語を「りんご」とわかっていれば、「赤くて丸い」といったイメージが浮かびます。
先ほどのアラビア語は、「写真」という意味を持ちます。だんだんとイメージが膨らんできたでしょうか。
最後に、スペルを覚えます。イメージが湧いてきたところで、目からの情報・手の動きを用いて脳内に入れていきます。
このように、初めからスペルを覚えようとするのは至難の業なのです。暗記にはイメージができるような順序が重要となります。
② 音読する
音読しながら覚えることは、目からの情報に加えて耳からの情報が脳に入っていくため、長期記憶になりやすいと言われています。
声を出せない環境であれば、頭の中で唱えましょう。
③ 小テストを何度も行う
前回のブログで、エビングハウスの忘却曲線についてお伝えしました。
記憶には、覚えた直後に半分近く忘れてしまう、残った記憶はゆっくり忘れ長く保持されるという特性があります。
その特性を生かすためには、「何度も覚え、何度も忘れる」必要があります。そのための、重要な小テストなのです。
では実際に、どのように暗記すればいいのかをご紹介します。
具体的方法について
STEP1 読みを覚える。
STEP2 意味を覚える。
STEP3 スペルを覚える。
STEPごとの覚え方(100個を暗記する場合)
①
1~5分以内で、1~10の単語を書いたり、声に出したりしながらざっと覚えます。
このとき、完璧に暗記する必要はありません。なんとなく読めたり書けたりできれば十分です。
②
①で覚えた単語のプチ確認テストをします。
10個の単語を赤シートなどで隠しながら、1つずつ書いて(または声に出して読んで)いきます。
このとき、3秒以内に答えられなかった場合は、すぐに答えを見て確認します。
確認し覚え直したら、もう一度答えられなかった単語からテストを再開します。
満点になるまで繰り返しましょう。
③
11~100でも、10個ずつ①~②を繰り返します。
このとき、プチ確認テストでは、初めの1~10のブロックから実施します。
同じ部分を繰り返しテストすることで、短期記憶から長期記憶へと変わっていきます。
④
最後に覚えた単語100個をまとめてテスト(書くのが望ましい)しましょう。
最後の確認テストがないと、①~③の内容が全て無駄になってしまいます。
⑤
次に暗記を始めるとき、前回覚えた単語の小テストを必ず行いましょう。
何度もテストを繰り返すことで、より忘れにくくなります。
動画版
今回は英単語の暗記法をご紹介しましたが、この暗記法は他教科の暗記にも応用できます。是非、試してみて下さい!