こんにちは!
あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校のMySTEP(マイステップ)です!
今日は大学受験「難関私大・国公立の一般入試対策」として、
生物の勉強法
をお伝えします!
生物は暗記科目と言われます。もちろん「知識」として用語暗記は絶対しなくてはなりませんが、志望校によってはそのうえでと実験考察における論述力も求められる科目です。その他にも「遺伝」単元における計算力や、作図力なども重要です。各分野で出題される図やグラフが何を示しているのかを把握し、問題によっては自分で図やグラフを書いて考える必要も出てくる点で、合格点がとりやすい科目である反面、満点を取るのが難しい科目といえます。
なお、受験科目として生物を選択した場合、早慶の理工学部や東京工業大学では生物受験を受け付けていません。(慶応大の薬学部は可能)
このように生物選択だと工学部系の受験校・学部の選択の幅が狭くなるので注意しましょう。農学部や理学部、医療系を目指す場合は問題ありません。
では本題!生物の勉強は、
①「基礎用語の理解と暗記」
②「入試基礎演習」
③「入試応用演習」
という流れで学習していきましょう!
①「基礎用語の理解と暗記」
生物は基本用語を覚えないと何もできません。
以下の参考書などで用語を覚えましょう。
ただし、用語だけ知っていても点は取れないので、
「図と用語をリンクさせるように、各用語から図や表を書けるように覚える」
「周辺知識も一緒に覚える」
「一問一答の暗記ではなく、講義系参考書の文章と一緒に覚えて、用語からその前後の文章も人に説明できる状態を作る」
などの工夫をしながら用語を覚えるようにしましょう!
完全に暗記だと思って舐めてかかる人もますが、上記工夫をしないで丸暗記になり、自分で図や表などを再現できないと偏差値50以下でも難しい戦いになります。
日大レベル、成成明学レベルで止まるか、GMARCH・理科大・東京農大からそれ以上まで届くかはこの段階の精度によります。
発生や組換価など「遺伝」の単元ではもちろんですが、「系統樹を書けること」「バイオームの順番を書けること」など工夫して勉強をしてください!
「学校の勉強で生物得意だったし」「暗記はだいたいできた」という人は早めに志望校の過去問を見て、どのくらい細かく聞かれるのか、整理して覚える必要があるのかなどを把握してから再度暗記し直しましょう!
オススメの参考書はこちら!
講義系
用語暗記演習系
②「入試基礎演習」
用語を覚えたら入試基礎レベルの演習をしていきましょう!
この段階で「計算」「グラフ」「遺伝」「実験考察」「論述」など自分の苦手分野が見えてくるはずです。苦手分野が分かった段階で分野別対策も並行して行うことをお勧めします!
実験考察は難しいですが、答案の仕上げ方(覚えた知識の使い方、採点基準への合わせ方、問題文をどのように読むか)を学ぶことが重要です。論述の答えを暗記するのではなく、問題文を読んでどのように論述するかという、過程を学び覚えましょう!
初見でどのように戦うかを意識して問題集を解く(一般化する)ことが重要です!
入試基礎演習初級が終了したら分野別対策を行い、次にセンター対策を行いましょう!センターの問題を通じて、自分が覚えている(覚えていると錯覚している)知識を難関大で戦えるレベルまで深く理解することが目的です。ただの用語暗記になってしまって、点につながらない暗記しかできていない人はこの時点ですぐに修正しましょう!
センター対策が終われば、中級、上級、③入試応用演習とレベルアップしていきましょう!
問題集を進めるにあたり、問題を解くだけではなく解説を読み込み、問題の見方や考え方を学ぶことを心がけましょう!
オススメの参考書はこちら!
初級
中級(日駒~マーチ・地方国公立)
理系標準問題集を使用する場合は志望校に合わせてA問題のみを実施するか、B問題まで実施するかを判断しましょう!マーチ志望の生徒はB問題まで実施することをおすすめします。基礎問題精講を使用する場合も同様です。
基礎問題精講は「必修」「実戦」「演習」の3種類のレベルに分かれています。「必修」がセンターレベルで「演習」がマーチレベルの過去問と同様のレベルとなっています。
志望校に合わせて使い分けましょう!キャンパスは国公立向けの参考書なので記述問題も多く、国公立志望の生徒は必ず取り組むようにしてください。
上級(早慶・国公立)
講義系オススメ
分野別対策
③「入試応用演習」
入試基礎演習が終わったら難関大・医学部対策として以下の参考書で応用力を付けていきましょう!「新考える100題」は実験考察の難しい問題ばかりですが、応用力をつけるには非常に優れた教材です。「標準問題集」も同様ですが、1問1問を時間をかけて解きましょう!
ちなみに日大レベル、早慶、国公立、医学部の生物の難易度の違いについてですが、
「知識の幅広さと傾向の違い」と言えます。
頻出の「遺伝」でいえば、キイロショウジョウバエの実験において、
遺伝子の表現型の比を求めるのが初級
表現型の比から検定交雑等の結果を求めるのが中級
その結果から遺伝子組換え価を求めるのが上級
という具合に一つの知識に対してどこまで、どのように聞いてくるかで難易度が変わっていきます。
一言で言うと、「知識と手順、そして記述が難易度に応じて増えていく」ということです。
以上、生物の勉強法でした!
志望校や学習状況、学習環境によって何をいつまでにやるべきかは変わります!
いつでも相談に来てください!応援しています!
~役に立つオマケ~
「よくある勉強法失敗事例」
暗記時の注意点として既にお伝えしましたが、一問一答では中学校の理科なので、一問一答形式の学校のテストで満足する(点数が高いから得意と判断する)と失敗します。
むしろ、図や表、運動や現象、走性の仕組みを理解して、実験・記述の推測と考察ができるようにならないとダメです!
「尿ができる原理と反応を知らない」
「植物の同化・異化の区別がついてない」
「動植物の反応と走性の区別がついてない」
などは単純暗記勉強をしている人のよくある失敗事例です!
まさに「覚えてるだけで活きてない」状態です!
「生物と関連する仕事について」
生物が直接関連する仕事には医師・看護師・栄養士・獣医・庭師・畜産家・農家・動物園、水族館、植物園の飼育員などがあります。
直接ではないですが、化粧品の研究員や開発者、食品加工系の職業には関連してきます。
一括りに生物といっても、植物・動物の違いもあります。
「代謝と吸収・消化・排泄」という身体的な分野
「遺伝・発生と系統で括られる生物の進化と誕生」を巨視的に見る分野
生命科学というもっと微視的な分野
植生環境と分布というTHE生物のような分野
などなど幅広くあります。
例えば、医療系はもちろんですが、幼稚園教諭、保育士なども科目でいうと「子どもの食と栄養」という試験科目には食品衛生学を使いますから、生物の範囲といえます。
保健体育も生物学的見地から作られてる側面があるので、勉強して損はないです。
「最後に」
生物の教科書に書いてあることはほとんど解明されていて、入試に出ることもほとんど解明されており、そういう意味で「生物」はものすごくシステマチックな「科目」です。
しかし、「学問」としては未開な部分や多分一生わからない、ミステリアスな部分もあります。
本来、生物というのは動植物の発生や誕生の過程・そしてこれからについて、巨視的にも微視的にも学ぶ科目なので、そこに付随する理論や現象・システムや走性は解明できていないことが多いわけです。
ですから、暗記科目という概念を捨て、能動的に「覚える」のではなく、「知ろう」とすることで、苦手意識も薄れ、楽しく学べるかもしれませんよ!
応援しています!
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