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【小・中学生向け】暗記が苦手な人は脳を騙して覚えよう!

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こんにちは!MySTEPです!

 今回は

「記憶の仕組み」

についてお伝えします!

 
当塾では多くの生徒が自習で塾に来ていますが、自習中に生徒から「単語の覚え方がわからない・・・」とよく聞かれます。

 

「暗記」と一言で言っても方法は様々で、生徒一人ひとりに合う方法も異なります。

 

そこで今回は記憶のしくみ」をご紹介します。ぜひ、普段の勉強法に取り入れてみてください!

 

 記憶のしくみとは?

 

さて、「暗記」を始めようとするとき、あなたならどうやって覚えようとしますか?

見る・書く・読むなど様々な方法がありますが、どの方法が一番効果的でしょうか?

そもそも、記憶とはどのように行われるものなのでしょうか?

「自分は見て覚えるのが得意!」という方も、記憶のしくみを知るだけで、「暗記」の

効率が上がるかもしれません!

 

短期記憶と長期記憶

記憶は大きく分けて「短期記憶」「長期記憶」の2つに分かれます。

「短期記憶」とは、短く保たれる記憶のことを言います。情報は、人間の脳の海馬(情報を一時的に溜めておくための場所)に一時的に保存されます。


例えば、目の前に出された数字を暗記しなさいと言われたとき、その直後は暗記した数字をすぐに答えられるでしょう。しかし、次の日になると忘れてしまいます。つまり、海馬が「これはいらない」と判断し、記憶から消されるというわけです。

 

「長期記憶」とは、長く保たれる記憶のことです。

短期記憶のときと同じように、情報は一度、海馬に運ばれます。

このとき、情報に「何か」がくっついていること、または、短期記憶として一度捨ててしまったものでも、同じ情報が何度も入ってくることで、海馬が「これは大事だ」と判断し、情報は脳の側頭葉(情報を長期的に保存するための場所)に保存されます。

何年も前の出来事を覚えている、自宅から学校までの道を覚えているなどの例が長期記憶です。

 

短期記憶は長期記憶にできる

つまりは、情報の選別を行っている海馬に何らかの働きかけをすれば、効率よく記憶ができるということです。

暗記では、情報(ここでは英単語など)を脳の側頭葉に長期記憶として保存する必要があります。短期記憶を長期記憶にするには、情報にくっついている「何か」と脳に入る回数がカギとなります。

 

長期記憶にするためのもっとも簡単な方法は「復習すること」です。

情報は、海馬に何度も送られることで「大事なもの」と判断されるため、繰り返し海馬に働きかける(つまりは復習する)必要があります。

例えば、携帯電話などのパスワードがそうです。

初めは意味のない数字の列でも、何度もパスワードを入力していることが復習となり、自然と覚えていきます。

 

英単語も同じです。たった一度見たり書いたりするだけでは、脳に「大事なもの」として保存されません

覚えて、忘れて、そのたびに覚えて・・・と脳に情報を何度も入れる繰り返しが、海馬に刺激を与えます。

忘れることは、暗記にとって非常に重要なのです。

 

また、長期記憶には「エピソード記憶」、「意味記憶」、「手続き記憶」などの種類があります。

 

エピソード記憶

自分が経験したことに関する記憶

(例)昨日の夕食のメニューや災害などの社会的出来事など

 

意味記憶

自分の経験が関係しない記憶

(例)家族の名前や誕生日などの個人的な事実、言葉の意味や知識など

 

手続き記憶

体で覚えた記憶

(例)自転車の乗り方や水泳の仕方など

 

記憶の特性として、意味記憶よりもエピソード記憶の方が長く記憶にとどまりやすくなります。

また、意味記憶は何か「きっかけ」がないと引き出せないのに対して、エピソード記憶は「きっかけ」が与えられなくても「突然」思い出すことがあります。

それは、情報にくっついている「何か」があるためです。

「何か」とは、感情などの強烈な印象のことです。

例えば、レストランに食事に行った際に、なかなか注文した料理が来ないであるとか、店員の態度が悪いであるとかでイライラした出来事があったとします。

そのときのことは時間がたっても未だに覚えている、ということはないでしょうか。

これは、出来事に対して「イライラした」という感情が伴っているため、海馬が「いつもの情報とは違う」と判断し、長期記憶として保存するのです。

今回の例では負の感情を挙げましたが、これはプラスの感情であっても同じです。

勉強に置き換えると、1人で勉強するときよりも、先生と一緒に勉強する方が「楽しい」という感情があるため覚えられた、ということになります。

 

記憶にもある消費期限

ドイツの心理学者であるエビングハウスは、意味のない3つのアルファベットの羅列をたくさん覚えさせて、その記憶がどれくらいのスピードで忘れられていくかを実験し、調べました。その結果を、グラフ化したのが「エビングハウス忘却曲線」です。

 

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この結果からわかったことは、

1.記憶は、覚えた直後に、半分近く忘れてしまう。

2.残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。

ということです。

 

授業で1度学び、完璧に暗記したと思っても、結局1日後には74%も忘れてしまっているのです。

では、授業で学習したことを覚えるには何が必要か・・・それが宿題です。

忘れてしまった情報を「復習すること」で、学習が定着していきます。

復習の回数が増えるにつれて、忘れる割合も減っていきます。

 

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つまり、宿題をやらないということは、受けた授業を無駄にしていることと同じなのです。

 

このように、単に「暗記」と言っても様々な種類や特性があり、効果的に活用すること

で暗記がグッとしやすくなります。

次回のブログでは、これらを活かした暗記法をご紹介します。

当塾では、生徒の特性に合わせた方法をご紹介しておりますが、最も成果の高かった方

法をご紹介します。英単語や理科・社会の暗記など、普段の勉強に役立つこと間違いな

しです!お楽しみに!

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