こんにちは!
あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の
MySTEP(マイステップ)です!
今回は、
正しい問題演習の仕方(英語/社会編)
をお伝えします!
MySTEP通信では、
正しい「勉強」とは一体何なのかについてお伝えしてきました。
正しい「勉強」とは
「理解・暗記・演習」の3要素が実施されていること
3要素の中に「説明する」という工程が含まれていること
を言います。
以前のブログで「理解・暗記・演習」の3要素の中の演習時における「説明」についてお伝えしました。
知識を理解・暗記したあとは、
演習の中で「知識の説明」と「勉強法の説明」を行うことが最も重要です。
演習時における「知識の説明」では、
「理解・暗記」した知識が正しく暗記できているか、
知識に修正があるか(あるとすればどのような修正が必要か)
「理解・暗記」がどのレベルまで達成しているか
を説明できることが必要です。
「勉強法の説明」では、
自分の勉強法の修正点・改善策を説明できること
が必要です。
このように、「知識」と「勉強法」の振り返りを行うことで、自分の勉強法の精度を上げていくことができます。
今回は、例を用いながら演習時における「説明」の方法や大事なポイントを詳しくお伝えします!
まずは、例を用いて「知識」と「勉強法」の詳しい説明方法についてご紹介します!
例:社会(歴史)
~知識の説明~
①
丸つけをしたあと、間違えた選択肢と正答の選択肢の解説を読む。
「aを選択肢4の神戸と答え、正答は選択肢2の堺だった。bは鹿児島で合っていた。」
②
理解・暗記していた知識の何が違っていたのかを確かめる。
「平清盛が関西地方で日宋貿易を行っていたことはわかっていたが、詳しい場所までは暗記していなかった。また、勘合貿易が大阪府の堺で行われていたことを忘れてしまった。」
「bの正答に関しては、勘で当たった。ザビエルが到着したのは鹿児島。」
③
間違えた選択肢と正答の選択肢以外にも注目し、知識の確認をする。
「選択肢3のアメリカ総領事館がおかれたのは静岡県の下田である。」
④
選択肢の内容に関して、教科書等を使い、解説には載っていない知識の確認を行い、 新しく理解・暗記した知識をノートやよく使う参考書等に書き込む。
「選択肢1のザビエルが鹿児島に到着したのは1549年。その後、キリスト教が日本に広まった。」
「選択肢2の勘合貿易(日明貿易)は1404年の室町幕府の頃に、明(中国)との間で行われた。勘合貿易により、日本の文化に中国の文化が加わり、北山文化・東山文化が生まれた。」
~勉強法の説明~
①
なぜ間違ってしまったかの原因を明らかにする。
「貿易や外国人の来航に関して、出来事の内容は把握していたが、年号や場所までは暗記していなかった。」
②
次に同じような間違いをしないために、勉強法の修正点を挙げる。
「出来事を暗記する際は、最低でも“いつ(年号)・誰が・どこで・どのように・どうなった”という項目を暗記するようにする。教科書等に載っていない情報は調べて付箋等で追記しておく。」
「時代順に暗記するだけでなく、“貿易”“日本に来た外国人”のようにテーマごとにまとめておく。」
③
実行する。
例:英語(文法問題)
~知識の説明~
①
丸つけをしたあと、間違えた選択肢と正答の選択肢の解説を読む。
「選択肢3“Could you~?”を選んだが、答えは選択肢2の“Shall I~?”だった。」
②
理解・暗記していた知識の何が違っていたのかを確かめる。
「助動詞の会話表現を忘れていた。」
「“Could you~?”と“Can you~?”の違いがわからない。」
③
間違えた選択肢と正答の選択肢以外にも注目し、知識の確認をする。
「選択肢1の“Do I~?”は一般動詞の疑問文の用法である。」
「選択肢3の“Could you~?”は“Can you~?”『~してくれませんか?』を丁寧に言い換えたもの。『~してくださいませんか?』と訳す。」
④
選択肢の内容に関して、教科書等を使い、解説には載っていない知識の確認を行い、 新しく理解・暗記した知識をノートやよく使う参考書等に書き込む。
忘れている会話表現をまとめると、
○相手に依頼する場合
Will you~?/Can you~?
「(あなたが)~してくれませんか?」
○相手に丁寧に依頼する場合
Would you~?/Could you~?
「(あなたが)~してくださいませんか?」
○相手に許可を求める場合
May I~?/Can I~?
「(わたしが)~してもいいですか?」
○相手に申し出る場合
Shall I~?
「(わたしが)~しましょうか?」
となる。
~勉強法の説明~
①
なぜ間違ってしまったかの原因を明らかにする。
「会話表現の内容を暗記していなかった。使用しているテキストを確認したところ、会話表現について載っていたので、会話表現の他にも暗記が不十分な項目があるかもしれない。」
②
次に同じような間違いをしないために、勉強法の修正点を挙げる。
「今までは使用しているテキストのポイント(説明)部分の理解はできていたが、暗記せずに演習に入ってしまっていた。これからは暗記の精度を上げるため、確認テストを随時行う。1週間に1周はテストを行い、暗記が不十分であればテストの頻度を上げる。」
③
実行する。
模試の振り返り方法
次に、中学3年生向けに、演習時における「説明」を活かした模試の振り返り方法をご紹介します!
(中学1・2年生も模試の振り返りとして実践してみてください!)
模試の後は必ず「問題分析(知識の説明)」と「自己分析(勉強法の説明)」を実施しましょう!
<問題分析(知識の説明)>
×問題(偶然正解した問を含む)において、
「なぜその答えになるのか」
「なぜ自分の答えではダメなのか」
を分析します。
次に同じ問題が出てきたら、正解できるだけでなく「正解・不正解の根拠・過程まで」説明できる状態を作ります。
問題から答えを導く過程を理解するようにしてください。
×問題からその知識を吸収するだけでなく、×問題に関連する知識も復習するとより学習効果が高まります!
<自己分析>
「自分はなぜ間違えてしまったのか」を「知識」「学習法」の観点から分析します。
まず、「知識」の観点から分析し、自分の失点原因を特定します。
「理解不足?」「暗記不足?」「応用力不足?」「○〇力不足?」などを自己分析して失点原因を特定します。
その後、「学習法」の観点から、今までの学習法の改善点を特定し、改善策を考えます!
<分析の流れ>
英語長文で失点
↓
問題分析をして回答の根拠まで説明できる状態を作る(次回解いたときに正解できて、根拠も説明できる状態)
↓
失点の原因は何かを知識面から自己分析
↓
「単語力?」「文法力?」「短文解釈力?」「速読力?」「文章読解力?」の何が足りないのかを特定する
↓
その力をつけるために「勉強法をどのように改善するか」を自己分析
↓
「今後○○○をする!」
※模試は時間的制約・精神的圧迫が失点の可能性があるため、解答を見る前に、時間を制限せずに解き直しを実施し、その後「問題分析」「自己分析」をして下さい。
教室には、大学受験生に向けた「模試の振り返り方法」を掲示しています。中学生もぜひ、実践してみてください!
以上です!
正しい演習法をマスターして、できるだけ塾に頼らず自分で勉強できる状態をつくりましょう!