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【小・中学生向け】独学力を上げるための「守・破・離」

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!


皆さんは、「守・破・離」という言葉を知っていますか?

わび茶を完成した千利休の教えを、和歌の形式にまとめた「利休道歌」の中に、「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」という歌があります。

 

この歌の中の三文字をとった「守・破・離」という言葉が、師弟関係を重んじる芸道や武道の世界でよく使われています。

 

この言葉は、

一人前になるためには、まずは師匠の教えを守り、次に師匠の教えを破り、最後に師匠から離れよ

という修行に際しての心構えや姿勢を表した言葉です。

 

実は、この「守・破・離」の教えが、勉強において非常に重要なのです。

今回は、この「守・破・離」の教えをもとにした、MySTEP流・勉強法をご紹介します。

 

 

 

勉強法における「守・破・離」とは

守(型を守る) 基本の勉強法を忠実に実行する

まずは基本の勉強法を真似て、基本の型を学びましょう。

 

この段階では、先生(監督者)から教わった方法を完璧に「守」ります

基本の勉強法を徹底的に再現できるようにしましょう。

 

ただし、ここでは注意すべきポイントが2点あります。

 

① 何も考えずに実行してしまう。

「なぜそうするのか」を考えずただ言われたとおりにするだけでは、ただのロボットになってしまいます。

理由や目的を考えた上で実行することで、次の「破」の段階に進んだときに、大いに役立ちます(詳しくは後ほど)。

 

② 自分流の方法に固執してしまう。

型を学ぶ前から自分流の方法を実践してしまうと、「何が基本なのか」がわからず、上手くいきません。

「自分にはこの方法が合っている」と思ったとしても、結果が出なければその方法は修正が必要ということです。

そこに気づかず自分流の方法に固執してしまうと、ゴール(ここでは成績向上や志望校合格とします)までに遠回りしてしまいます。

そうならないためには、最初に基本の勉強法とは何なのかを理解しましょう。

 

 

破(型を破る) 基本の勉強法を自分なりにアレンジする

次の段階では、「守」で学んだ勉強法を、先生(監督者)と相談しながら、自分に合わせてアレンジしていきます

いわば、「守」で学んだ勉強法を「破」るということです。

 

アレンジする部分は、基本の勉強法を再現したときに「上手くいかない」「自分には合わない」「結果が出ない」と感じた部分です。

 

もしもアレンジが上手くいかなかった場合は、もう一度「守」に立ち戻って原因を考え、別の方法で改善していきます。

 

ここで重要なのは、

「なぜそうするのか」という目的から大きく外れてしまわないようにすること

です。

 

先ほど、「守」の段階で「なぜそうするのか」を考えて実行するようお伝えしました。

 

それは、「破」の段階で基本の勉強法をアレンジする際に、自分に都合よくアレンジしてしまわないようにするためです。

 

例えば、英単語の暗記をする際、「毎回テストするのは自分には合わない(面倒くさい)」と感じたとします。

そこで、英単語の暗記で確認テストを行わずに定期テストに臨みます。

勉強時間の中で英単語にかかる時間が減り効率が上がったように感じますが、結局は暗記できたかどうかを確かめられないためにテストで得点ができないという結果になってしまいます。

 

つまり、

結果の出る勉強法ではなく、単に楽な勉強法になってしまう

というわけです。

 

アレンジする場合、「上手くいかない」「自分には合わない」「結果が出ない」と感じた部分が、自分に都合よく(面倒くさい、やりたくないなど)解釈されていないかを見極めるべきです。

 

そのために、「守」で学んだ「なぜそうするのか」を基準にすると、基本から大きくずれることなくアレンジすることができます。

 

「破」の段階は、先生(監督者)の教えを「破」る段階ではありますが、完全に「離」れるわけではありません

 

ここで暴走しないように、先生(監督者)と一緒に進めていきましょう。

 

 

離(師から離れる) 自分の現状を把握し、新たな課題を見つけ、最適な勉強法を考え、実行する

最後に、先生(監督者)から「離」れ、最適な勉強法を考えていきます。

 

これまで作ってきた勉強法を実行する上で何か問題が起きた場合、「破」の段階までは、相談相手である先生(監督者)が存在しましたが、「離」の段階ではもう存在しません

 

つまり、

自分で課題を見つけ、その課題に対して自分で解決法を探っていかなければならない

のです。

 

この「離」の段階に進むのは、大学受験生でも簡単ではありません

 

しかし、「離」の段階を目指す過程においてこそ、成長が期待できるのです。

 

 

「守・破」の勉強法の例

(例)宿題の実施方法

 

Aくんは、先生から宿題において

① 丸つけをする

② なぜ間違えたのかを考えて理解する

③ 解き直しをする

④ テキストに〇×をつける

ように言われました。

 

「守」の例

目的を考え、理解した上で忠実に実行する。 

 

<実行例>

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「破」の例

 自分なりにアレンジする。

 

<成功例>

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 <失敗例>

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以上の2つの例のように、どんなアレンジも人や状況によっては悪いアレンジになる可能性があります。

 

「破」の段階に入ったら、きちんと自己分析ができること、信頼できる人と相談しながら実行することが非常に重要です。

 

特に、自分が楽な方向に逃げるようなアレンジをしないように注意しましょう。

 

 

基本の勉強法、どれくらいできていますか?チェック

勉強法における「守・破・離」はわかりましたか?

  

皆さんには、「守・破・離」における「離」の段階を目指してほしいのですが、塾に通っている時点でまだ「守」や「破」の段階にあります。

 

しかも、「破」の段階に完全に進んでいるという人はほとんどいません。

 

「守」の段階を完璧にマスターしている人も少ないです。

 

にもかかわらず、「学年トップの友達がやってたから…」「私はこの方法じゃないとダメなんです」と、自分に合っていない、効率の悪い勉強法を続けているそこのあなた!

 

このままだと取り返しのつかないことになってしまいます。

 

そうならないために、まずは「守」の段階において、基本の勉強法がどの程度定着しているのかを確認しましょう。

 

これからご紹介するチェックリストは、「基本の勉強法」における重要な部分の一部を抜粋したものです。

 

以下のチェック項目において、☑が3個以上当てはまったとすれば、あなたの勉強法は危機的状況にあります。

 

まずは、以下のチェックリストを確認し、自分の勉強法を振り返りましょう!

 

普段の学習編

□ 丸つけをしない

□ 解き終わって時間が経ってから丸つけしている

□ 正答の根拠があっているかどうかを確認しない(勘で合っているのをよしとする)

□ すべての選択肢の正誤の理由を考えない

□ なぜ間違えたのかを考えない

□ 解き直しをしない

□ ポイントや説明を見ながら問題を解いて丸にした後、そのまま終わりにしている

□ 暗記するときにひたすら書いて練習する「だけ」

□ 計算で途中式を書かない・残さない

□ 英語で全文書かない

□ 間違えた問題を消して直す

□ ノートに日付を書かない

□ ノートに文字を書きなぐっている

□ 姿勢が悪い

□ 音読・和訳しない

□ 分からない問題をずっと考えている、時間を計らない

□ 「なぜそうなるのか」を考えない

□ 自分の言葉で説明することを意識していない

□ 勉強のゴールをノルマではなく時間に設定している

□ 音楽を聴きながら勉強している

 

テスト勉強編

□ 教科書やノートを読む「だけ」

□ テスト直前にノートまとめをする「だけ」

□ 副科目を後回しにする

□ テスト直前からしか勉強を始めない

 

メンタル編

□ 正答率に一喜一憂してしまう(完成度や精度を気にする)

□ 自分流のやり方に固執している(性格・能力・精神状態に合わない勉強をしてい

る)

□ 「~だろう」で行動している

□ 自分の勉強に満足している

□ ゴール(成績向上や志望校合格)を意識していない

□ やらされている感覚が強い

□ スマホがないと落ち着かない

□ 息抜きにスマホを使っていたらいつのまにか30分以上経っていることが多い

 

いかがでしたか?

もしチェックの数が多くついてしまった場合は、勉強法を直ちに修正する必要があります。

 

次回は、「守」の段階においての基本の勉強法について詳しくご紹介していきます。

お楽しみに!


ちなみに、「普段の勉強編」「テスト勉強編」「メンタル編」のどれが最も大事かわかりますか?

ぜひ考えてみてください!