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大学受験・物理の参考書比較(初学者向け)

 

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こんにちは!

あざみ野・新百合ヶ丘・たまプラーザの学習塾/予備校の

MySTEP(マイステップ)です!

 今日は

大学受験・物理の参考書比較(初学者向け)

です!

   物理は化学に比べて「理解」することがより重要な科目です!

 よく「公式を覚えて当てはめれば解ける」と言う生徒がいますが、その方法で解けるのはせいぜい定期テストレベルです。

 なぜその公式が導かれるのか?

その公式が何を意味しているのか?

を自分の言葉で説明できなければ入試問題を読み解くことはできません!

 参考書を効果的に使い、公式を「理解」した後に「暗記」し、その「知識」の使い方を「演習」しながら修得していきましょう! 

 

この参考書学習において大切なことは、

 自分のレベル、時期、目的に合った教材を正しいやり方で使用することです!

 判断を誤って参考書を選択、使用すると時間を無駄にしてしまうので、予備校や塾に通っていない人も情報収集をしてから購入、使用するようにしましょう!

 

今日は、物理初学者に使用してほしいテキストを紹介します!

 テキスト紹介 

『宇宙一分かりやすい高校物理』

宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)宇宙一わかりやすい高校物理(電磁気・熱・原子)

  『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』

橋元の物理基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 大学受験 名人の授業)

 『やまぐち健一のわくわく物理探検隊NEO』

やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEO 「力学・熱力学・波動編」やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEO 「電磁気・原子編」

 『漆原晃の物理基礎・物理』

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本

 

この4冊は物理初学者に使用してもらいたい「講義系」の参考書です。

 参考書には講義を受けているかのように読めて「理解」を補助してくれる「講義系」参考書と、理解し、暗記した「知識」を使って解く「演習系」参考書があります。

 

自分が「理解」をしたい場合は「講義系」参考書を使用し、「演習」をしたい場合は「演習系」参考書を使用してください!

 ※「演習」ページもある「講義系」参考書や、「講義」と「演習」が一体となった参考書もありますが、主として「理解」のために使うのか、「演習」するために使うのかで「講義系」か「演習系」かを分類します。

 

本日紹介する4つのテキストは全て「講義系」参考書なので、「理解」の補助が目的となります!

 「理解」のし易さは個人差があるので、参考書の特徴を把握して自分に合う参考書を探しましょう!

 

では、各参考書の特徴をお伝えします!

 

『宇宙一分かりやすい高校物理』

 

 宇宙一わかりやすい高校物理(力学・波動)宇宙一わかりやすい高校物理(電磁気・熱・原子)

分かりやすさ★★★

到達度☆☆

 

対象偏差値

45~55

 

長所

本書の強みはイラストが非常に多いことです。

イメージから入ることで難解な物理を理解しやすくしています。

 左ページに説明文、右ページに図やイラストを分けてあるので、フォントサイズも図も大きめです。

 左右どちらから読み始めてもいいようにまとめられています。 また、表現も易しくされており、専門知識を専門用語で解説することを避けてくれています。

 さらに、表紙裏には物理に取り組むときにどうしても欠かせない「数学の三角比」と「ベクトル」の解説が書かれています。

本書には問題集が付属しています。講義ページに問題集の該当ページが記載されており、そこで「理解」できたのかを確認することができます。

 問題の難易度は一般的な公立高校の問題集の基本問題と同じくらいです。

 前提知識ゼロから始めることを想定しているため、一人でイチから取り組みやすい参考書です。

 

短所

本書の弱い点として、身につく読解力が基礎基本レベルであることが挙げられます。

 早慶上智・国公立などの難関大を目指す場合、本書と「演習系」参考書を終らせた後に、後で紹介する『漆原晃の物理基礎・物理』などを使用する必要があります。

 また、要所ごとに問題が付属しているものの、演習量が少なく例題に非常に似た問題しか用意されていないため、応用力をつけにくくなっています。

 その場合「演習系」参考書を使用しますが、「演習系」参考書で有名な「物理のエッセンス」などは本書と比べてレベルが高いので、物理基礎の演習系テキスト「シグマ基本問題集物理基礎」「リードLightノート物理基礎」から使用するなどの工夫が必要です。

 

※「宇宙一+エッセンス」で進行する場合もありますが、本人の特性によります。

 

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

シグマ基本問題集物理基礎 (基本問題集 新課程版)リードLightノート物理基礎

 

 『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』

橋元の物理基礎をはじめからていねいに (東進ブックス 大学受験 名人の授業)

 

分かりやすさ★★

到達度☆☆

  

対象生徒偏差値

45~55

 

長所

本書は他と比べ、唯一物理と物理基礎に分かれているテキストです。

 物理基礎の参考書ではありますが、図説や覚え方も書いてあるため、物理を解くために最低限必要な知識を得ることができます。

 三角比については見開き1ページで解説があり、「着目」というコーナーでは、素朴な疑問に対して重要な考察を行っており、物理科目の考察力を高めてくれます。

 「橋元流・○○の法則」という正しい理解・解釈をするためのオリジナル表現がされており、本書ではそれを用いて読解・解答を行うことができます。

 物理基礎と物理を分けて習得したい、高校1年から一般に向けて先取りしていきたい場合に適した参考書です。

 

短所

物理基礎の知識のみをまとめているので、到達度は他の参考書より低くなります。

本書を使用した後に同シリーズ『橋元の物理をはじめからていねいに』を使用する必要があります。

 本書は橋元流のオリジナル法則に基づいた解説が多いため、他テキストや問題集で演習した際に解説が読みづらい、橋元流の考え方で解いたときに正しく用いることが出来たか確認できない可能性があります。

 付属問題のレベルが少々高く、理解するまでのハードルは高めです。

 

 『やまぐち健一のわくわく物理探検隊NEO』

やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEO 「力学・熱力学・波動編」やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEO 「電磁気・原子編」

分かりやすさ★★

到達度★★

  

対象生徒偏差値

45~55

 

長所

要点が簡潔にまとめられており、『宇宙一分かりやすい高校物理』ほどではありませんが、理解しにくい部分には図が使用され、しつこくない程度の図と文章量で読みやすくできています。

 文章量は『宇宙一分かりやすい高校物理』よりも多く、「イメージ」+「文章」で「理解」する参考書です。

 本書には例題と、各講にまとめが用意されており、問題数は少ないですがこの1冊だけでも演習ができます。

 応用も含まれているため、『宇宙一分かりやすい高校物理』より到達度が高い参考書といえます。

 解説も図や易しい表現を用いており、充実しています。

 物理基礎はある程度完成している、もしくは物理が得意・好きである方に向いている参考書です。

 

短所

この参考書には三角比・ベクトルの解説が記載されていません。

 物理基礎からこのテキストで組み立てていこうとするならば、三角比・ベクトルの習得を事前に行う必要があります。図がやや小さめであり、少し見づらい点があります。

 

本書には所々に「Advanced」というページがありますが、扱われている内容が数Ⅲの知識を利用するものや大学内容のものになっています。

 これらの内容は難関大受験で役立つ可能性があるかもしれないですが、少なくとも初期段階で取り組むべきではない内容です。

 初期段階ではカットしておくほうが無難であり、こうした必要不必要の判断をしなければなりません。

  

『漆原晃の物理基礎・物理』

大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本

分かりやすさ★★

到達度★★★

  

対象生徒偏差値

55~60

 

長所

物理知識が多く記載されており、本書と辞書タイプである『新・物理入門』『物理教室』などを手元に置いておけば、 対応できない問題はありません。

(※難系等のレベルは除く)

 

 

新・物理入門 (駿台受験シリーズ)物理教室 (河合塾シリーズ)

 

大きめの図、オリジナルの法則によって読み進めやすく、三角比がわからない人に向けた三角比の解説も半ページほどあります。

 本書がこだわっているのは日常生活での現象との結びつきであり、それを明確にすることでイメージを鮮明にしています。 内容は難しめですが、習得した場合は上位層の大学でも戦える知識が得られます。

 問題数は少なめで、本書は役割を講義に絞っています。 例題は問題集の応用寄りの問題が多めです。

章の最後のページに章のまとめが記載されており、時間が無い場合そこを見るだけでも要点は見返すことができます。

 物理基礎を一通り習得しており、物理が好き・得意である方が積極的に取り組めるテキストです。

 

短所

全体的に固めの言葉が用いられており、読解力が他テキストより高く求められます。

 物理基礎が不安である、もしくは高1で物理基礎から独学する人は読解に時間がかかる可能性があります。

 アウトプットの練習は例題でしか行えないため、問題集でのアウトプットは他テキストより意識して取り組むことが必要です。

 本書もオリジナル表現にやや頼っているところがあるため、他テキストや問題集で演習した際に解説が読みづらい可能性があります。

 

まとめ

『宇宙一分かりやすい高校物理』

物理基礎・物理の知識がない、イチから始めたい方向け

図(イメージ)で理解したい方向け

 

『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』

物理基礎だけをまず固めたい方向け

 

『やまぐち健一のわくわく物理探検隊NEO』

インプットとアウトプットをある程度一冊で行いたい方向け

 図(イメージ)と文章で理解した方向け

 

『漆原晃の物理基礎・物理』

物理基礎は理解している、もしくはじっくり理論を吸収し、最難関大学を目指したい方向け

  

以上です!

独学で物理を勉強したい人は是非参考にしてください!

 

実際に塾生でも高1から独学中心のプランを作成し、もうすぐセンターレベル終了という生徒もいます!

その生徒の様子はこちら!

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

 自分に合う参考書選びに不安がある人は、自分が通っている塾や予備校のスタッフに聞いてみてください!

 

ただし、最後は自分で判断すること!

 

「○○のテキストが合うと思うよー」

 

「はい、わかりましたー。」

 

ではなく、

 

「なぜその参考書が自分に合うのか?」


「他の参考書ではなぜ合わないのか?」

 

も、今通っている塾や予備校の先生に聞いてみましょう!

きっと教えてくれます!

 

そして最後に自分で参考書を読んでみて、

 

「自分に合うのはコレだ!」

 

と判断しましょう!

 

参考書選択に限らず、自分で考えようとしない「思考停止」状態は絶対に避けるべきです!

 

今回は物理初学者向けの参考書紹介でしたが、中級者~上級者向けの参考書紹介はこちら!

 

mystep.hatenablog.jp

 

化学の参考書比較はこちら!

 

mystep.hatenablog.jp

 

今後も塾や予備校に通わずに勉強しようとしている人、通えなくて一人で勉強しようとしている人の応援をしていきます!

受験勉強は辛いこと苦しいことばかりですが、合格を目指して前進していきましょう!

応援しています!

最後に当塾の理系講師が書いた受験体験記も貼っておきます。

 

mystep.hatenablog.jp

 

 

mystep.hatenablog.jp

 

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